Neetel Inside 文芸新都
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Ideal and Reality
第七章 捕虜

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数時間後…グロークがうっすらを目開けた。
グローク「(くそ、視界がぼやける…)」
奇跡的に急所はまぬがれたらしい。
早くこんなところから脱出しよう。そう思って体を動かした瞬間
グローク「…グッ・・!」
体に激痛が走った。

グローク「(こんな所で飢えて死んでしまうんだろうか…?あまり楽しくない運命だったな・・)」
グロークはゆっくりを瞼を閉じた…。

(コツッ、コツッ・・・)
怪しげな男「…お頭、コイツまだ息があるッスよ?」
怪しげな男2「お頭ー!お頭ー!」
お頭的な男「ちょ、うっさい、でかい声出すなよ。」
怪しげな男「お頭、コイツまだ生きてみたいだけど、どうするッスか?」
お頭的な男「一応運び出しておけ、捕虜に使えるかもしれないだろ。」

・・・・・・・・・・・・・・

グローク「(・・・・?ここは何処だ?俺、生きてるのか?)」
気が付くとグロークは何かの個室にいた。体を縄で縛られた状態で。
怪しげな男「あ、気が付いた。」

外から波の音が聞こえた。
グローク「ここは何処だ?」
怪しげな男「船の中ッスよ、お頭のおかげでお前は助かったッス、感謝するッスよ?」
グローク「感謝って、縄で縛っといてか?」
怪しげな男「お前があの施設で虫の息になっている所を助けてやったッス。お前は今日からココの捕虜ッス。その怪我が治ったら。」
グローク「はぁ?捕虜?ふざけんな。俺は早いところこの町から出たいんd・・・ッ!」
体に再び激痛が走った。
怪しげな男「おい、無茶するなッス、まだその怪我じゃ動くことは・・・」

     

グロークが賊に捕らわれて何時間かたった。
見張りも寝ている。
逃げるのなら今がチャンスだ。
・・・が、縄で縛られているため体を自由に動かすことが出来ない。

グローク「いい事思いついた。」
銃についていた刃物の様なもので縄を切ればいいじゃないか。
ゴソゴソ・・・あった。没収とかされてないようだ。
グローク「ははっ、ツメが甘いな。」
早速作業に取り掛かる。
グローク「ちっ、この縄案外硬いな・・・切れなくはないが・・」
バサッ

縄は切れた。
後は脱出するだけだ。
扉を開けようとした瞬間
グローク「・・・?誰かいる。」

外に2、3人の人の気配がする。
正面から出て行ったら・・・おそらく袋叩きだ。
ほかの出口を探さなければならない。
部屋は窓や何かの荷物ぐらいしか無い。
出るとしたら
グローク「窓・・・だろうな。」
静かに窓を開けてみる。
外は海のようだ。

やろう。やるしかない。
そう決めたグロークは海に

(ダイブ!)

ザパーン・・・・
下っ端の賊「あっ!あの野郎!」
見つかった。が、外に出てしまえばこっちのものだ。
・・・あっ、こんなことしたら銃が駄目になって・・・/(^o^)\

そんなこと気にしている暇は無い。
深夜なので周りが暗くどっちに行けば戻れるのか分からない。
思いつきでこんな事するんじゃなかったZE☆

     

(チャポチャポ)
船から脱出したグロークは必死に泳いだ。
脱出してから見ると海賊船の様な船だった。
グローク「何だよ、食料くらいもらってくれば良かったな・・・。・・・!?」
グロークは目を疑った。
船はこの前進入した物とそっくりだった。
あの船には誰もいなかったはず。いや、それ以前に全壊状態で動くことなど・・・。

・・・そんなことを考えている暇は無い。
とりあえず陸に向かおう。
うっすらと陸が見えてくる。

海賊1「クソ、アイツ何処に逃げた・・・?」
海賊2「何やってんっすかwwwwせっかく捕まえたのにwwwww」
海賊1「お前のせいだろうが。」

そのころグロークは陸にたどり着いていた。
グローク「早いところこんな場所から離れてしまおう。」
が、見えるのは敷き詰められたように生えている木。森だ。
じゃあ如何する?こんな所で立ち止まってまた捕虜にされるか?
断然、逃げるほうが良い。
グロークは必死に走り出した。
グローク「・・・・・・!」
向こうから人影が見える。
もう追っ手が着ているのだろうか。
引き返したグロークをものすごい速さで追ってくる。

そこには元気に走り回る栗色頭の姿が!
グローク 栗色頭「ま た お 前 か。」
栗色頭「こんなところで何やってんの?」



船に乗り込んで海に放り出されて変な工場みたいなところにって研究所みたいな所で殺されかけて・・・
グローク「え?あ、うん、いろいろあって。ちょっと今追われてる。」
栗色頭「・・・分かった。着いて来い。」
栗色頭について行くうちに街に戻ってきた。

グローク「そういえばまだお前の名前聞いてなかったよな?」
栗色頭「俺の名前?俺の名前は・・・」
           ロック・フォードだ

       

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