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新都社作家 小説の書き方アンソロジー
黒兎

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 小説の書き方というのは以前のアンソロジーでも書いてあるので、今回は漫画の描き方アンソロジーに則って、書いていく流れを簡単に書き記してみようと思います。

 話はいつも、結末やそこで言わせたいセリフから考えます。そのセリフも何かのオマージュだったりします。拙作の「蟲籠」の場合、終盤にある「それでも正義に憧れる」というセリフから話を考えました。
 話を考えるのはバイト中だったり、風呂に入っていたり、散歩をしている時だったり。話を思いつかなくても、執筆をしているうちに思いついたりします。なのである程度の枠組みを考えて、肉付けは書きながらという感じです。
 メモに使うのはEvernote。設定はアイデアプロセッサのiEditに書き残しておきます。順序的には、
 ①思いついたことを手帳、Evernoteにとにかく書き留める
 ②それらを組み合わせて話を作り、iEditに記録する
 です。ここで作るとりあえずの設定はかなり適当です。
 話の軸を考える時は、出来るだけ対極の存在を意識します。NARUTOで言う「ナルトとサスケ」みたいなもんでしょうか。説明下手なのでそんな感じということにしておいて下さい。

 ある程度ストーリーが固まったら書き始めます。
 メインの執筆ソフトはiText。特別何か使いやすいというわけではないのですが、シンプルで割と多機能なものを選んでいたらこれになりました。偶にO's Editorというシェアウェアも使っています。新都社作品はエディタを一列四十二文字に設定して出来るだけ閲覧時と同じレイアウトにして、読みやすいように調整して書いてます。
 書き方は以前から繰り返し言っている箱書きです。初めにある程度のあらすじを書いて、それに肉付けしていくみたいな感じです。ここでは「静馬は○○と思った。学校に行く。~」ぐらい簡潔に書いてます。投げ作品はこれが上手く書けずに投げることが多いです。反省。話数が二つ、三つ貯まって、先の展開も見えてきたら連載を始めます。
 現在の執筆環境は、家ではノートPC(Windows7)、外ではタブレットPC(Windows8.1)です。タッチパネルのないノートPCにWindows8は入れるべきじゃないです。
 話が逸れました。

 執筆ですが、書けるときに書くスタイルです。一時間で三キロバイト以上書けなかったら筆を置いて息抜きします。音楽を聞いたり本を読んだりが多いです。逆に書けるときは書けなくなるまで筆を置きません。キチンと設定を考えているとよくこれが発生して、ストックが十話出来たりします。書けない時は本当に書けないので、個人差はあると思いますが、そういう時は無理して書かずにインプットに専念するのが一番だと思います。
 推敲についてですが、新都社連載作品では基本的にほぼしてません。誤字作家の悪い癖です。なので期間が空くと話を忘れてしまって、気が付くと話の初めと終わりでキャラクターの性格がまるきり変わっていることが有ります。旧版蟲籠ではブレッブレでした。今もブレッブレです。キレッキレ目指して頑張ります。
 書く時に気を付けていることはそんなにありません。強いて言えば、表現の重複・弖爾乎波(てにをは)には気を付けてます。てにをはって漢字表記あったんですね。これを書いている途中に知ってとても感動しました。
 特に書くことがなくなったので終わります。良い文芸ライフを。

       

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