Neetel Inside 文芸新都
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新都社 漫画評論集
砂鉄さんのツイート(私の愛したDQNDQN)

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さて、今回も漫画ではない。それと新都社とどれだけ関係があるのかわからない。それでも面白いので論評させてもらおう。「砂鉄さんのツイート」である。ツイッターの僅かな文章だけで、砂鉄さんの中の人が極めて高い知性の持ち主であることがわかる。で、その高い知性により、フィルタリングされた世界がメチャクチャ面白いので、かなり何回も読ませていただいている。ちなみに「砂鉄さんのツイート」自体、どのくらい「砂鉄さん」の中の人の自意識が反映されたものかはわからない。気持ちがそのまま出ているものかもしれないし、逆に計算されつくしているものなのかも知れない。本物の「砂鉄さん」は資産が100兆円くらいあるIT長者で、妻がいて子供が10人、愛人が100人くらいいる方かもしれないし、もしかしたら、友人を殺して逃亡中の女子中学生かもしれない。ただ、「砂鉄さんのツイート」を通してぼくが感じている砂鉄さん像が正しければ、ロスジェネ世代に属するIT技術者である気がする。で、「砂鉄さんのツイート」からいつもすごい怨念を感じていた。で、怨念が何なのか言語化できなかったのだが、ここ数日、砂鉄さんのメタツイートが何なのかわかった気がした。

それは、こうである。

「これだけ優秀な俺が何故、負けてるのか?」

で、砂鉄さんは何に負けていると感じているのかと熟考したのだが、ぼくの得た結論は「DQNに負けていると感じている。」である。

ここに、中学の成績と、その後の人生に関するざっくりした傾向のを記した
ブログがあるのだが、これは僕の経験からもこのブログの通りだなと思ってる。

http://anond.hatelabo.jp/20100228215442

なので、恐らく、砂鉄さんは本当は実人生で、客観的に見て、DQNに負けているわけではないと思われるが、問題は「負けていると感じる自意識」の方である。精神科医の斎藤環先生が、著作(例:承認をめぐる病)で「負けていると感じる自意識」=「非モテ意識」というのが何故成立するのか、詳しく精神分析されている。斎藤先生は思春期前後に刷り込まれた負け意識は、なかなか成人しても解消されない可能性を指摘している。逆に、どのような馬鹿でも中学時代に暴れてたDQN達は、一定の自信を得て、その後の辛い人生をなんとか生き抜けるようになるかも知れない。

それと、非モテにおいて看過できないのは、ハイスペック組は少数派だという点である。恋愛可能なカップルの成立要件の一つに、お互いの知能差が少ないというのがあるらしい。

上記、はてなブログによるとDランクとEランクの人間、つまりDQNに親和性が高い人間は、全体の60%に達しており、これだけ割合があったら、それは出会いも多くなるだろう。それとこの層の人達は、地元での対人関係の形成の失敗がそのまま社会からの脱落を意味するようなシビアな人生を送っているので、人間関係に疎いと生き抜けないのだ。

で、ランクが上に行くに従って、人数が少なくなっていくので、大学などの同質集団で出会いを済ませておかないと、機会が激減するのが理解できるだろう。

DQNがもてると言うのは、多分、半分は本当だが、そもそも人数が多いので機会も多いと言う可能性も排除できないだろう。

なので、ぼくは非モテ意識の形成というのは、実は錯覚に近いものがあると思っているのだが、これをどう解消すればいいのか、なかなか回答が見つからないのも事実である。

さて、「砂鉄さんのツイート」である。ぼくは上記の理由により、砂鉄さんの非モテもやはり、錯覚だと思っているし、未来永劫自分はモテないという確信に至っては、宗教的な信仰なみに根拠がないと思っている。

だけど、それが錯覚だとどうしたら気付かせられるのか、その方法論が全くわからないのだな。





       

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