「お兄ちゃん、次はーーーどこを切り刻まれたいのかな」
俺は既に左腕の肩から先と右脇腹を持って行かれていた。
対峙するは妹、あかり。
〜〜〜
事の発端は5分前ーーー
二人の目の前には、いちごのショートケーキがあった。
二人に、1つ。分割はつつがなく行われ、等分されたケーキが、2つ。
「いちごはもちろん…私のだよね?」
あかりはニッコリ笑う。
「いや、ここは年長者である俺のものだろう」
俺も負けじとニヤリと笑う。
「ふふふ、なら戦争だね?」
あかりは包丁を手にし、俺は素手で家を後にする。
〜〜
「俺は女は殴れない。可愛い妹ならば、尚更だ」
俺の脇腹から血が滴る。
「それで、どうするの?」
「ーーーこうだっ!」
俺は瞬時に着ていたものを解き放つ。
「!?」
あかりは一瞬赤面し、しかし視線を下に移し、瞬時に嘲る様な笑みを浮かべた。
「お兄ちゃん、………10歳の時から成長してないね?」
「…グハッ」
俺の眼窩がストレスに耐えられず、右眼球が飛び出す。
「だが…お前を救えるのはただこの愛のみ。征くぞ!!」
俺は息子を限界まで膨張させ、飛び込みの要領で妹に向かって跳躍する。
「もう、お兄ちゃんったら…♡」
妹は拳を振りかぶり、俺のみぞおちを右腕で振り抜いた。
俺は衝撃で射精したまま宇宙空間まで吹き飛び、その精液は世界中に降り注いだ…
HAPPY END