2017年10月22日更新作品から
「ででんでんででんね」http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=18108
土屋真央先生作品。
やはり2016年の時も感想は書いた(http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=18928&story=39)ものの、タグをつけて更新して頂いたので優先して書きたいと思う。
前回の感想でも言ったが、本作はポケットモンスターの「デデンネ」というポケモンを主に扱っていて、ポケモンというとピカチュウが代表的だが、同じ電気ネズミでも微妙に可愛くなくないというか偽物感がある方だ。主人公のルビーもポケモントレーナーでポケモンマスターを目指しているのにモンスターボール恐怖症という、原作のゲームからするとちょっと普通じゃない。他にも、旅の同行者としてレッドやブルーやエメラルドといった可愛い女の子らが出てくるが、彼女ら全員、最初は男と思われたりポケモンの着ぐるみを着ていたりとフェイクガールだった。つまり、大体において本作ではちょっとポイントを外したところに笑いどころがあるつくりとなっている。シュールな笑いがずっと続くあたり、「魔法陣グルグル」を読んでいる感覚に近いところがあった。
最近ではもう物語もクライマックスに近づいているのか、主人公のモンスターボール恐怖症の原因となった人物が出てきたり、後半急にラブコメ路線になっていたりする。11歳だから恋愛なんてよくわからないという主人公に対し、ラブコメ路線でも何らかの決着はつけてくれるのだろうか?
結構な量がある作品だが、新都社でもトップクラスに肩ひじを張らずにリラックスして読める。
ただ、中身があんまりないというか、読後感としては食いでが足らないところがあった。
ふわふわの甘いだけの綿菓子を食べたような感じに近い。ただ、綿菓子は途中で飽きてくる。二口、三口を食べただけでもういらないやとなってしまう人もいる。合わない人はそんな感じで読んでいない人も多いのではないだろうか?
そういう方は、もう少し我慢して読んでみてほしい。後半のラブコメ路線が甘酸っぱくて違う味が楽しめるだろう。まぁ、何かそのあたりも「グルグル」っぽいなぁとは思うが。
以上です。