叫び声は心の中だけに響いていた。
青い空も冷たいコンクリートもありふれていた。
どこからか飛行機が過ぎ去る音がする。
俺がこうしている間にも、生まれる命や失われる命がある。
流れる雲に世界の動きを感じながら、声にならない叫びを繰り返すのだった。
文芸新都 |