Neetel Inside 文芸新都
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夢の中で
②対談の王

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同世界線上の別の物語から奴は来た。

この世界において2つの物語が用意されてる

・西暦4000年私の物語
・西暦3000年過去の王の物語

過去の王の物語はこの世界の時系列において私の物語より過去になる
しかし物語の誕生順は私の世界からの派生で過去の物語が産まれた事になる

そしてここは私の物語上にある
機械図書館

ここには機械司書が存在していて
一般公開された電子文書などの情報を
目的に合わせてダウンロードする事ができるのだ

そんな電子の喫茶にて私は奴と対談している

過去の王「まさか、自分の物語に設定として別の物語の王を呼ぶとはね…」

イヴ「あなたの存在を確定させただけ」

過去の王の生存は未確定、
つまり生存した過去の王と消失した過去の王の2人がこの物語に存在していた、
だから私は王の生存を言葉により確定させて目の前に呼べた

過去の王「私の名前は狂人、そう私が主役を務めた物語では名を貰った」

イヴ「私はイヴ、現在の物語の王の資格を持つ者」

狂人「つまり今この世界にいる僕自身は君の物語の脇役なんだね?」

自己紹介を終えて
私達はコーヒーカップに口を付ける
そして2人で同時にそれを離し
テーブルに置くのだ

狂人「さぁ何を聞きたい?」

地球全体のコールドスリープの方法には興味がある
しかし、その情報は私の物語に必須ではない

イヴ「では、何故こんな世界にしたのか…その同期を聞かせてください」

過去の王は頷く
それは会話に1つ点を置くように

狂人「それは沢山の夢を発生させるためだよ」

イヴ「夢?」

狂人「僕は王としてマトリョシカにおける内側の人形をつくる役目があった」

イヴ「でも王以外、風景としての役目つまりモブが夢を見ても意味がないのでは?」

狂人「だから世界に設定を足した」

イヴ「どんな?」

その設定は
夢と夢、他人が見ている夢との境界をなくす事だった

狂人「つまり共同の夢を全人類で見ている、夢の世界で現実の世界と同じ役割を全人類が演じているんだそして夢主の視点の数だけ世界がある」

イヴ「つまり同一物語上の平行世界を作ってみたと?」

狂人「ま、王としてマトリョシカ構造の内側を作っただけさ」

きっとソレがこの王、創造神のユートピア

言の葉は加速する

       

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