Neetel Inside 文芸新都
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脛毛王女と巨乳爺や【完結】
ひと時の暗がり【20/3/2】

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夜の明かり見えぬままに
暗がりに体委ねます
誰も知らない見慣れた街で
孤独な方が楽と知りました
このまま闇に解けていき
目に映る事ない暗がりになりたい

生きていくのに疲れました
人に気など使えません
次第に離れるようになりました
誰とも話などはしません

これまで1人で生きてきました
それが悲しいとは思いません
意味もなく不必要だと言われました
それが悲しいとも思えません

何も見えない新月の夜
安らぎはひとときの暗がり
漆黒の中 瞳さえも閉じ
静かに思い耽るのです

闇の中は何も見えずに
かろうじてまともでいられます
命を絶つ勇気もなくて
見せ掛けで手首を切りました
流れ出る血液の温かさで
生かされていると思い知らされたは夜

無意味な時間のつみ重ね
周りは希薄な恋もよう
殺す相手は自分だと
いつの間にだか知りました

安らぎはひとときの暗がり


暗がりの中ポツンと1人
何も感じず 何も分からず
時の流れに身を任せて
静かに朽ちてゆけるならばと
そう考えた時に初めて
不安も持たずに静かに眠れるでしょう

夜の明かり見えぬままに
暗がりに体委ねます
誰も知らない見慣れた街で
孤独な方が楽と知りました
このまま闇に解けていって
目に映る事ない暗がりになりたい

       

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