Neetel Inside 文芸新都
表紙

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2月2日

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明日なんて 意味がない

今日を積み重ねていないから

自暴自棄の兵器

繁華街で破裂して 消える


今日なんて 意味がない

昨日を積み重ねていないから

悟り開く前に

神に慈悲を乞う羞恥心で 醒める


ぼんやりと眺めた空

相変わらず 何もない


積み重ねてこなかった 空っぽ

親しみすら 感じる


まるで この腐った生活が相棒

絶叫 この空洞が相棒 


明日なんて 意味がない

あなたも遠くに消えた

中身のない空洞 消える

     

裏切られた

裏切ってしまった

言い訳がましく後悔している


生まれた時には もう

人工呼吸器の中で

燃えるゴミだった


春の風みたいな 気持ちが欲しい


私は孤独なんです そう君は言う

僕も孤独だよ それしか言えない


人の心の裏側を想像して

勝手に死にたくなってる

認知療法を試しなさい

医者はそう告げる


春の風みたいな 気持ちが欲しい


孤独だけが 繋がってる

孤独は辛いよな

その言葉だけで 世界が回ってる

頭が変になりそう


だんだん卑怯になる生活

それを見て 笑ってる

死にたくない 喚いてる

それを見て 嘲笑ってる


霞んでいく精神

春の風みたいな 気持ちが欲しい

     

なあ このまま

助けを待ってるの

不確かな

助けを待ってるの


人混みで

誰か 笑ってるよ

また 誰か見下して

誰かを笑ってるよ


雨のない世界

幸せな生活

霞んだ視界が望む 理想郷


なあ このまま

助けを待っとくの


静かな 終わった後の毎日

全て失った後にでも続く 毎日


穏やかな顔して

怖いぐらいに

罪悪感なく 笑って

人の不幸 祈ってるよ


雨のない世界

幸せな生活

霞んだ視界が望む

理想郷

霞んだ 桃源郷

     

怯えてない

別に面倒臭いだけ

怯えてない

別に興味がない


歪んだ思想の果て

自分を守るために

変わり者の真似が上手くなる


怖くない

別に疲れてない

笑顔です

いつも笑顔です

一生懸命 笑顔 毎日

やってるつもりですけど


歪んだ思想の果て

自分を守るために

愛嬌の真似が上手くなる


媚びて さようなら

バイト雑誌 片手に

別に怯えてない 人間には

愛情持ってるつもり ですけど

     

山奥の病院で

中庭の椅子に座っている

本を読んでいる

青色の空が好きだって

自分の世界に住んでる


生き方を忘れた 彼女

劣っていたと呟く 彼女


あなたの小説はいつも

悲しいことばかり 書いている

でも それが真実だから

折り紙で作った月に 座ってる


生き方を忘れた 彼女

劣っていたと呟く 彼女


見えているでしょ

触れる声だよ

悲鳴が 聞こえるよ

みんな悲しいんだよ


折り紙で作った月に 座って

青い空を 見ている

     

代弁者気取りが

代弁者気取りが不愉快だ


恋愛ソングだ

恋愛ソングの薄っぺらさが不愉快だ


誇大妄想だ

誇大妄想だから無意味だ


妄想癖だ

それは妄想癖だからクソだ


軽薄な挨拶もできなくて

内心傷ついてるのが 怖い


簡単な相槌も打てなくて

顔色をうかがってる 怖い


「僕らは仲間だよ」って

知らない連中が歌ってる 

お前は誰だよ 疑ってる 怖い

俺は何様だよ 疑ってる 怖い

     

想い出の欠片

粉々に砕いて

吐き気と一緒に

飲み込んだ

この心の煙は

もう消えないんだろう

     

旅立ちの準備はない

金もない 野望もない

未来もない 栄光もない

ダニより小さい 一握りの妄想


強迫観念に近い活動に呪われて

常に誰かに追われている様な日々

眼前に将来もない ただ 

命を脅迫されている様な焦燥感


生き急いでいるのは 

自分を心の底から嫌っている その自傷癖 

自分を追い詰めるのは ただ それだけだ


自分から吊るか 世間に吊るされるか

血走った白目で ギョロギョロ眺めるのは

過去の負債を返済する為の 技術得る為の機会


作り上げてきた物は 全て無価値

新しく作った物は 時間が経てば

熱狂も忘れられて 全て無価値


永遠に続く 地獄の河原の石積みは

飽きられて 捨てられて 終わる

全てはあくまで 遠回りの自虐 自分虐め

吊れ 首を吊れ どこからか聞こえるのは

幻聴なんかではなく 紛れもなく

俺が生きている価値がないからだ


ギロチンで首を刎ねられる

絶叫が 形になるぞ

絞首刑の呻き声が 形になるぞ

遠回りな自死が 紛れもなく

芸術になるぞ さあ逝くぞ

     

嘘を信じ込んで 騙されて

気が狂いそうな とても優しい

大きな愛情に 恋焦がれている

     

夢ぐらいなら

何回でも見せられる

虚しい共存で

君に飽きられて

捨てられるまで

       

表紙

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