明日の飯は今日まずい
より
やあ私の思考を読んでる上位者諸君
わたしはしがないサラリーマンさ
ただなんとなく私の脳内を見つめる
君たちの存在に気がついた
君たちからしたら小説や漫画をみるような気持ちなんだろう、気味が悪いな
そしてとても褒められたような趣味じゃない
たが、どうしようもないじゃないか
君たちは僕の生きる世界の外側にいる存在なんだろう？
なら僕は抵抗する術なんて持たないんだ
ただ君たちの視線に気がついた
知らなければ少しは飯も上手く食べられたかもしれない
僕は君たちからみたら作品の中の登場人物
そして君たちは作者と同じ世界から僕の思考を覗いているのだろう…気色悪い
さてさて
君たちが僕の生きる世界の外側の世界でいきてるとするなら…
君たちは僕にとっちゃ神様だな
なあ？神様
もう少しこの世界をイージーモードにしてくれやしないか？
…いいやわかってるさ
僕達の世界にだって創作家はいる
つまり面白くするために作品の世界を不幸にしているんだろ？ご苦労さま
そんなことは諦めてやるからさ
少し話を聞いてくれないかい？
僕達の世界では最近、物価や税が上がっちまってなぁ…飯がまずいんだよ
どーしようもない親から産まれた
弁当も作ってもらえない子供がいる
そんなガキは五百円玉もらって昼飯を
買うのさ
そのお昼は五百円玉で済ませてたガキが
大人になっていまじゃ子供がいる
そいつは自分と同じように子供に五百円玉を
渡すんだ
同じか？同じだよなぁ…
でも不思議な事に飯の値段は変わる
いまじゃ五百円玉握りしめたところで
そのガキは腹を満たせない…
そしてそのガキは自分のガキにも同じく五百円玉を渡すんだ
そしたらガキのガキは腹をもっと満たせない
いつしか
ガキのガキのガキのガキは
同じ五百円玉でなにを食べるんだい？
きっとこのままじゃ
明日の飯は今日よりまずくなる
俺の脳内をあんたらが覗くから
俺の飯は最悪の味だよ
でも無知なガキの飯くらいは
つまらねー日常の楽しみであって欲しい
ガキが痩せこける明日じゃ
俺の飯はもっと不味くなるんだ
どうか争いや不幸がいくらあっても
飯だけは豊富な世界を描いちゃくれないか？
なぁお前らに言ってるんだよ
誰だかわからないなら
俺を覗くその画面を消してくれ
真っ暗な画面に映るその顔が
俺の飯を不味くしてる奴だ
明日の飯は今日より美味しく食わせてくれ
でも、きっと
明日の飯は今日よりまずい
