Neetel Inside ニートノベル
表紙

トラトラトラ
B-一話「人として何かが駄目だ」

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Bルート

「死んだらどうする!!!」

今日も首吊り自殺に失敗した、
毎日欠かさず自殺してるのに全て未遂に終わっている、
これも毎日やってくる、いや、襲来してくる使徒、
元言い、・・・・・友人? が原因だ。

『で、今日は何で死にたくなったの?』
そう友人なんだか幼馴染なんだか、
宇宙人なんだかよくわからない存在が尋ねてくる。
ふん、らきすたの録画失敗した、俺の気持ちがお前にはわかるまい…、
DVDの発売はいつだったか…。

『またアニメ?、いいかげんあんなの見るの止めなさいよ』
「なっ!!!、アニメを馬鹿にするな、アニメは日本の文化&財産だぞ、
 絶望した!!そんな主張もキモイって思ってる奴に絶望した!!」

そうやって朝からオーアールゼットとうなだれる。
「宇宙人は、宇宙人らしく文芸部で本でも読んでろよ、俺の所にくるなぁぁああ」
『今日は一段と電波が飛んでるわね…』
えぇい、生きる希望がない俺に絶望と後悔しかない密閉空間に押し込む気か、
今日こそは行かんぞ、いってなるものか、今日はずっと部屋で型月系のSSを読むのだ
『はいはい、わかったからゴハンできてるよ』
「その手にはのらんぞ…昨日だってそのまま連れてかれたんだ」
『任意同行よ』
「ならよし」

うむ、納得したら腹が減った、ゴンハを食べよう、
毎朝思うがこの宇宙人(仮名)は何故こう毎日やってきて、
こうやって人生の終止符プランを止めにくるのか、
前に一回聞いてみたことがあるが、濁されたような気がする。
うむ、もしやこれがフラグか、そうか、そうなのか、そうに違いない!

ポコン…、

何者かによって後頭部を叩かれたようだ、
『なに朝から変な事考えてるのよ、あたしが毎日止めにくるのはー…』
「亜沙先輩のポスターに触るなぁぁぁぁぁぁああ!!!!!!!」

-五分後-

えらい、酷い目にあった…被害者はこっちだと言うのに何故自分が朝っぱらから、
殴られなきゃいかんのだか…欝だ。
そう思いながら飯を食べているのだが、殴られた頬が痛くて味がわからない、
『ハァ~、昔はもっと純粋な子だったのに…今じゃこんな…』
「失敬な、純粋の何がいいんだ、いいかよく聞け、純粋と単純、不純とは複雑の誤用なんだぞ」
『そしてたまに訳のわからないこと言うし…』
なにやら頭を抱え込んで沈んでしまった、今日は女の子の日なのか?
『変態っ!!!なんであんたがそんな事しってるのよ!!』
そう言って手当たりしだいの物を投げてくる、これ何処のラブコメ、と思うと悪くないな、
『だから幸せそうな顔するなーーー!!』
そんな事言われても、顔が自然とニヤけるのはやはり自然だから自然の摂理なんだろう。

ゴッ!

ひときはデカイ物が頭に当たる、当然の如く倒れた。
「うぅー…」
『あ、その、大丈夫…?』
「じゅ、呪文を唱えてくれ…」
『へ?』
わけがわからないと言う顔をする、だがそれでも俺は諦めない。
「魔法の呪文だ…はやく…」
『え、ええっと…ホイミっ!!』

長い沈黙が続く…、

「そこはピピルピルピルピピルピーだろ…常識的に考えて…カフッ・・・」
『いってきまーす』


玄関のドアが閉まる音がしたような気がする。


「あいつは行っちまったのさ。均一なるマトリクスの裂け目の向こうへ…学校行くか…」


       

表紙

文-「網駄目歩」挿絵-「桐霧」 [website] 先生に励ましのお便りを送ろう!!

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