今日も将来ロトってあだ名で呼ばれそうな気配の人はやって来ません。
あまりに暇すぎるので、仕方ない、億劫ですが呪文の修行でもします。
メラ!
しかしなにもおこりません。幾度となく、メラ! 繰り返せども、火花一粒出てきやしない。
おかしいなぁ……。まほうつかいはデフォルトでメラを使えなければいけなかった気がしてやみません。むう。このままでは自分の職業欄が疑れてしまいそうなので、その辺に転がっている石ころで代用し、マツザカばりに投げる事で解決を図りました。
メラ!
びゅーん
……がしゃん
『コラー!』
あ、アイツです! アイツがやったんです! 私見てました! アイツが、お宅の、窓ガラスを!
適当に指差した男が怒り狂った道具屋のおじさんに連れて行かれてしまいました。
世界を救うという大事のため、些細な犠牲には目をつぶりたいと思います。