Neetel Inside 文芸新都
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【18禁】ちんちん小説集
最初のペニス

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 1960年代、アメリカ人ジョナサン・セックスによりセックスが発見されるまで、人類は無性生殖で繁殖していた。以後の歴史は大幅に書き換えられ、有史以前からセックスが存在していたかのように、現在の人類は思い込まされている。しかし老人の中にはいまだに無性生殖で自らの複製を残そうとする者がいる。いち早くそれを発見して先祖返りを防ぐ組織があるのだが、それはまた別の話である。

 ジョナサン・セックスは幼い頃から自分のちんちんに疑問を持っていたという。
「お父さん、これは何?」
「それはおしっこを出すものだ」
 その頃の人類は性欲を持たず、従って恋愛感情も芽生えず、全ての会話は淡白なものだった。しかしジョナサン・セックスは世間と自分とを合わせることができず、自らの疑問を突き詰め続けた。毎日ちんちんを眺め、ちんちんを握り、ちんちんをこすっているうちに、ちんちんからおしっこ以外の何かが出てくるのを発見した。これが人類初の射精となる。

 精通後のジョナサン・セックスは同級生のちんちんを持たない方の人類、すなわち女子の一人のことが頭から離れないようになった。彼女のことを想うと胸が張り裂けそうになり、ちんちんも爆発しそうになるのだった。実際小さな爆発を繰り返して白いものを出した。

 ジョナサン・セックスの変化は周囲の人間にも影響を与えるようになり、性欲と恋愛感情が自然発生し、やがてセックスとなり、人類の繁殖方法は無性生殖から有性生殖へと歴史的転換を果たした。ビートルズが世界中で聞かれるように、セックスも世界中に広まった。

 ジョナサン・セックスが果たした偉業は、性行為に彼の名前が冠されたに留まっている。彼の晩年は誰も知らない。というか政府によって隠蔽されてしまった。性の可能性を広げた彼は、違う種との交配を試し続け、いくつかの例では成功させ、密林の奥で彼の王国を打ち立てた。そこでは現在の人類とは違う繁殖方法と生態系が広がっている。そのような進化は危険過ぎると政府は判断して、一定区域から出てこれないように閉じ込めているのだという。

 この「ジョナサン・セックスによるセックス発見説」を信じるか信じないかは、あなた次第です。説を拡散する場合は、くれぐれも注意してください。ちなみに私は信じていません。

       

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