夜という暗闇の中、雨が激しく振っているようだ。
金髪の白人女性のメアリーは、夫のトムの帰りを待っていた。
メアリーは暗闇の中を走る水滴をただ眺めているだけだった。
ピンポーンとチャイムの音がする。
トムが帰ってきたのだった。
メアリーはトムの帰宅に大喜びをし、トムの頬にキスをした。
「トム!心配したのよ!」
メアリーは心の掲示板に書かれてある文字をトムに音という文字で示した。
「メアリー、いいニュースと悪いニュースがあるんだ。どっちから先に聞きたいかい?」
トムは尋ねた。
「いいニュースから」
「いいニュースは、莫大な金が手に入ることになったんだ!」
「まぁ、すばらしい。でも、悪いニュースは?」
「それは僕が死んでしまったことだ!\(^o^)/」
そう言うと、トムはすぐに粒子状になって消え去った。
夜という暗闇の中、雨が激しく振っているようだ。
道路の上に赤く染まった男が無言で寝そべっている。