キャンバスに描いた小さな花。
小さな花。小さな花、小さな花。
大きな花畑。大きな花畑、キャンバスからはみ出るように見える大きな花畑の絵。
それの続きを私は描く。
付け足すところなんてないような、とてもキレイな絵だけれど、どこか寂しく思えてしまう。
そういえば、何でキャンバスの上だけで描かなくちゃならないのかな。
こんなキレイな物は、壁まで使って描けばいいのに。
――キレイで大きな花畑は、全てがキレイな花で埋め尽くされた世界に繋がった。
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