Neetel Inside 文芸新都
表紙

唯、霧中の宝石を掴みたいと思った
小さな白銀

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小さな花。
大きすぎるというようなキャンバスに描かれた、不釣合いの小さな小さな花。大きな大地に大きな空、それと花。それだけが描かれた絵。
白銀色に輝く、キレイすぎるほどキレイな花。
小さいけれど、それはとても細かくて。
細かくて、キレイで。
花が一本だけ、描かれていた大きなキャンバス。


――何時しか空の群青さえも、大地の赤銅さえも、小さな白銀の花の一部に見えた。

       

表紙

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Neetsha