掘ーリーランド
第一掘「処女喪失」
「勘弁してください勘弁してください勘弁してください、ひぎぃっ」
僕は、恥も外聞もなく喚き散らしたが、体育会系のDQN数人に抑えられ、為す術なく廊下に押さえつけられた。
ベルトが外され、一気にズボンとトランクスがずり下ろされて、未熟な下半身が露わになった。
「美味そうじゃねぇか……」
それを見て、DQN達のリーダー格と思われる金髪のモヒカンが舌なめずりする。
松野―――――こいつは真性のゲイなのだ。
しかも、それでいて恐ろしく腕力が強いのだからたまらない。
他のDQN達は、自分が掘られないようにする為に、こうして僕のような生贄を定期的に提供するのだ。
「へっへっへっ、大丈夫大丈夫。 痛いのは一瞬だけだ。 思い切り気持ちよくしてやるからよぉ」
松野がズボンを下ろして、自分の逸物をしごきだす。
馬鹿みたいに黒くて太いそれを見て、僕の顔は恐怖に引きつった。
あんなものが身体に入る訳が無い。
グルカナイフを根元まで指される様なものだ。
僕は逃げようとじたばたするが、上半身を他のDQN達にしっかりと拘束されていてもがく事さえ許されなかった。
松野は、嬉しそうに僕の下半身に跨ると、僕の肛門を指で弄び始める。
「力、抜いといた方がいいぜ。 ヴァージン喪失する時ぁ、死ぬほど痛ぇからよ」
「ひぃっ、ひぃっ」
僕は小動物のように情けない声をあげるのが精一杯だった。
それを見て他のDQN達が嘲笑う。
鼠が猫に喰われる瞬間を見物にきたカラス達が。
「勘弁してください、僕が、何をしたっていうんですか!?」
「何もしてねぇよ。 目の前に美味そうなビフテキがあったら、その牛に何の恨みも無くたって食うだろ? 要はそういう事だ」
松野は僕の一切の人権を否定すると、逸物を僕の肛門にあてがった。
これが、僕―――――堀ススムが不登校になった理由だった。