Neetel Inside ニートノベル
表紙

食糞騎士 -スカトロナイト-
転がるスイーツ、君に糞が降る

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土曜日、朝、自室にて

僕はベッドにちょこんと座ってあのトイレでの一件後、少し悩んでいた。
「水津さんのイメージを読み取ったのはいいんだけどな・・・」
読み取ったスイーツ(暗黒微笑)なイメージをうんこ魔法にどう反映するか悩んでいた。

「デニム・・・パスタ・・・モテかわスリム・・・小悪魔系・・・邪神ファンデ・・・」

そして考えている内、僕の部屋にとある人物が来た。

「空、ご飯も食べないでどうしたの?」

僕の義理の姉だった。

「あぁ、今はちょっと食べたくないんだ。悩み事があって」
「悩み?この偉大なお姉ちゃんに相談できることがあったらなんでも言いなさいよ?」
「いや、姉ちゃんを巻き込むわけにはいかないよ」
僕は軽く微笑んだ
「駄目!」
言うと同時に姉ちゃんはベッドに座っていた僕を押し倒した。
「駄目だよ、空は私の大事な弟なんだから・・・」
「姉ちゃん・・・」
「血なんて繋がってなくても、空は私の大好きなたった一人の弟なんだもん・・・」
姉ちゃんは目を瞑り、僕の唇に自身の唇を重ねてきた。
そして姉ちゃんは僕のズボンに手を入れて・・・


おっと、悩んでいるうちに妄想が入ってしまった。僕に姉はいなかった。

「おっおっ!僕よりも身長が低くてロリ巨乳のお姉さんが欲しいお!」
気が付くとお昼だった。僕は昼食を食べに居間に行くことにした。
結局は妄想で2時間ほど潰れてしまったということだ。ついでに抜いといた。


昼食を食べた後、僕は駅前の大通りを歩くことにした。
僕の住んでいる街は結構都会だ。だからスウィーツも多いだろう。

「本物を観察すれば、技のイメージも付くはず!」

大通りに到着すると、駅前の広場はスイーツで溢れかえっていた。

「隠れ家的カフェでパスタ・・・」「マジデニムパネェwww」
「大人のメイクが・・・」「秋色ファンデ新発売らしーよ」「小悪魔グラス」
「ケータイ小説が1億部突破だし」「モバゲーで一夜限りの男ゲット」

「なんのヒントにもならねえな」
やっぱり水津さんのイメージだけでは無理だ。僕の生活とかけ離れ過ぎていて想像が膨らまない・・・
もうちょっと違うイメージも読み取ってみるか。


「ねぇ、そこの君、ちょっといいかな?」
僕は適当に近くにいたスイーツっぽい人に声をかけた
「なに?もしかして運命のヒト・・・!?」
「いや、そういうんじゃなくて、君のうんこを食べさせてくれないかな」
「いいよー(ワラ」
「じゃあ、駅前のトイレまで行こうか」
出だしは順調のようだ。


駅前のトイレ―――


僕は女の人の肛門を(ry
「ひぎぃぃ!うんちでひゃうよおおお!」
「ほいほい!どんどん吸い取っちゃおうねええ!!」
「イク!イクよお!!うんちだしていくのおおおおお!」
僕はその女から溢れ出たうんこを味わった。そして、すぐにイメージが読み取れた。慣れてきたのかな。


「こ、これは・・・」

     


     

あらすじ
雲虎はそこらへんにいたスイーツのうんこを食べたのであった。



「こ、これは・・・」

僕の脳内に流れ込んできたイメージは、僕の想像を超えていた。


『男1「ほら、こんなに硬くなってる・・・」
 ショタ「せ、先輩・・・そんなところ触らないで・・・」
 男1「そんなところって、どんなところかな?」
 ショタ「そ、その・・・おち・・・ん」
 男1「大きな声で言わないと止めてあげないよ?」
 ショタ「おち、おちんちんいじるの、やめてください・・・」
 男1「よく言えました、でもやめてあげない」
 ショタ「ひゃぁ!せ、先輩のいじわる・・・」 』


「ぐわっ!くそっ・・・これはダメージが深いよ・・・///」

「あ、あの、大丈夫?」
僕にうんこをくれた本人は快感から復帰し、僕の顔をのぞきこんできた。
「き、君・・・純正スイーツじゃないんだね?」
「え?す、スイーツ?新しいBL本のタイトルですか?」

「・・・!!」
僕は気付いた。彼女はスイーツではない。先ほどのスイーツっぷりは・・・

『本性』を『隠す』為の『芝居』にすぎなかったと・・・

「なるほど、君は腐女子ってワケか」
僕はなるべく怖い眼で彼女を睨もうと思って悩んだ挙句白目で睨んだ。
「ひぃ!わ、私は腐女子なんかじゃ・・・!」
「男1、ショタ、おちんちん、先輩のいじわる」
「えっ!?なんでそれを!?」
「君のイメージはもう読み取らせてもらった。食糞によってね」

途端、彼女は地面にヒザをつき、俺の足にしがみついてきた。
ここトイレなんだぜ?

「お願いします!他の、他の人にばらさないで・・・!」
どうやら彼女は自分が腐女子であることをまわりに知られるとマズイようだ。
スイーツのふりをして隠していたのはそういう理由なのか。

「君の事も知らないし、君の周りのことなんて尚更知らない、バラしようが無いから安心して」
この腐女子とは今ここで会ったのだ。こいつが誰かだとか、周りに誰がいるかとか知らんし・・・
でもこんな悪夢を見せられたんだ、(見ようとしたのは僕だけど)何かリターンがあってもいいはず。

「そうだ君、BLと最近の女性の流行に共通点ってある?」
今悩んでいることを聞いてみた。スイーツだけでも、BLだけでも何も浮かばない。
共通点を見つければ深くイメージを理解できると思って―――

「共通点・・・ですか・・・」
彼女は女の子座りになって考え始めた。ここトイレなんだぜ?

「あ!ありましたよ、共通点!」
1分くらい考えていたか、彼女は思いついてくれたようだ。
「で、その共通点って?」

彼女は自信満々に答えた
「バラですよ!薔薇!」

「薔薇って、お花の?」
「はい。女性の間でも薔薇のエキス飲んだりするのが流行ってるし、BLも・・・///」
彼女は頬を赤らめ、自分の世界に入っていってしまった
「あぁ///そんな所でせーし飲んじゃうなんて大胆な後輩・・・」

「それはしょうゆです」

僕はトイレを後にした。その後、駅前の女子トイレで女性が鼻血を大量に噴出しながら
倒れていたというニュースを回覧板で見たが、なんかもうどうでもよかった。

     


     



ここまでのあらすじ
雲虎は腐女子のうんこを食べてしまったので腐女子のイメージを読み取ってしまった。
とりあえず一個ずつ片付けるのはめんどくさいので2つまとめて魔法にしてしまおうと考えたのであった。



僕は駅前通りから帰った後、僕は薔薇について考えていた。
スイーツと腐女子のイメージの共通点が薔薇・・・
それにしても、よくわからないもの同士でも共通点見つければそれだけは記憶に残るな///

「バラ、薔薇・・・ばらばらバラバラバラボラボラボラボラアリアリアリアリ」

ふととある魔法の形態を思いついた
「薔薇のトゲを活かして鞭に・・・いや、あれは南野秀一が使うからカッコいいんだよな」

せっかく綺麗な花なんだからブラックロータスのように花びらを活かそう。でもあれに薔薇なんてなかったよな・・・
「ん!あのカードゲームなら薔薇があったな!」
僕はTCGの中で薔薇を使うものを見つけ、そのカードをコレクションの中から探していた。

「無い・・・前はあったはずなのに・・・」
結構レアリティの高いカードで薔薇をモデルにしたカードがあったんだけどな・・・

探すこと20分、僕は重要なことに気付いた。
「そういえば・・・あれレアリティ高かったから売っちゃったんだ」



反・場度貝の自室――


反は学校の裏庭で見せられた雲虎の力のことを考えていた。

「雲虎にあそこまで力があったなんて・・・」
「俺も力をつけねえとな、アイツだけに学校破壊を任せるわけにはいかねえ」
「雑念を捨て、トレーニングに専念するか!」
水津とHしたことなんてもう忘れていた。だって彼女はビッチで反はヤリチンだからだ。

場所は反・場度貝宅の庭と変わる。

「192!193!194!195!199!200!」
脚力を鍛えるべく、反はスクワットをしていた。

「ふぅ・・・なんとか200回・・・これで疲れてるようじゃ駄目だな」
「よし!ちょっくら走ってくるか!」


     


     




雲虎の自室

結局僕は薔薇とうんこを混ぜた魔法を作り上げることに苦戦していた。

「どう混ぜりゃいいんだ・・・薔薇とうんこなんて・・・」

悩んでも悩んでも答えが出ない、僕は気持ちをリフレッシュする為に(巷では『リフレる』と言うらしい)
駄目もとで適当にチャレンジすることにした。失敗しても忘れちゃえばいいんだよね。
僕は部屋に備え付けてある金属製(ミスリル)の棚から缶糞(カンプン)を取った。
缶糞とは、僕が発見した独自の製法でうんこを細かくし、乾燥させて長持ちするようにした・・・
いわば『非常食』だ。保存料にはワサビを使用しているのでカビにも強い。

そして缶糞の中から一粒うんこを取り出た。
「スwwwカwwwトwwwロwww万www歳www」
うんこが発光を始めた。うんこの量はちょうどよかったようだ。

「そして、うんこの香りのする薔薇になあれ!」
結果は大成功、うんこは光を増し、ぐにゃぐにゃと形を変え真っ赤な薔薇になった。
「ひゃっほう!大成功!やってみるもんだね!」

しかし、その薔薇には一つ欠点があったのだ。
「うんこローズの香りをくんかくんかしたいお!」
僕はてっきりこの薔薇はうんこの臭いがするだろうとおもってwktkしながら嗅いだ。

でも…その薔薇からは、うんこの『臭い』がしなかった。
「薔薇のいい香りしかしねーよ・・・」

どうやら薔薇の臭いでうんこの臭いがかき消されてしまったようだ。
臭いの少ない薔薇を具現化するしかないみたいだ。


     


     




「ネットで調べるか・・・」
僕はPC(プログラマブルコントローラ)を立ち上げブラウザを開いた。

「臭いの無いバラ・・・っと」
検索すると、以外にもたくさんのホームページがヒットした。

『まったく臭いのしないバラ』『無臭ローズ』『絶対出会える!』
『無修正薔薇画像』『無臭の薔薇の育て方』『国産バラ』

「じゃあ、『まったく臭いのしないバラ』をクリック・・・っと」

『ご入会ありがとうございました!
 つきましては入会金1億万ガバスを○○まで振り込んでください!
 振り込まないとおっさんがお前にうんこ食わせに家に行くよ』

「ワンクリ・・・だと・・・」
僕はため息をついて戻った。はずだったのだが。

「あれ、戻れない。ん?窓が無限に出てくる」
カチカチカチカチカチ

「らめえっ!ブラクラされちゃったのおおお!!」
カチカチカチカチカチカ千力チカチカチカチカチカ
「くそっ!最終手段だ!ちょうど漏らしちゃったし・・・」

ビビッて力んでしまった時に出ていた自分のうんこを握り締め、
憤っていた僕はうんこに魔力を入れてしまった
「絶対に許さん!じわじわと強制終了してくれる!じわじわと水攻めの刑じゃ!」

僕はとっさに「じわじわと水攻め」を考えた時、少しずつPCに水分を与えるような加湿器を想像した。
しかし、僕の脳内は『バラ』と『うんこ』が半分を占領している。そこに無理やり詰め込まれた『加湿器』というイメージ。
これがどのような事態を作り出すのか―――

そしてうんこは今までに無い、怒りによる強い力をうけ、変化した。
具現化したものを見てびっくりした。その『加湿器』は異常な形をしていたからだ。

「バラ・・・?」

そこにあったのは宙にふわふわと浮かぶ一輪のバラだった。
葉っぱは無く、ただ、バラの花にトゲの付いていない長い茎が一本。
茎の根元はどこだろう・・・その茎を花とは反対方向に辿っていくと・・・
僕の鼻の頭から生えていることがわかった。


「何故そこに生える・・・」


     


     



「よし、とりあえずこのなっげーバラの効果を試してみるか」

僕はバラの花の選炭の方を持ち、『加湿器』の如く霧を噴射させようとした。
「頼むからバラの臭いはしないでくれよ・・・そおれっ!」

僕がバラにそう念じると、バラの柱頭からものすごい勢いで(エアダスターくらい)
霧が噴出された。触ってみたら生暖かかった。なんかしっくりこねぇ。

そしてその臭いは・・・まさしく『うんこ』だった。

「成功・・・か!ヒャッホーイ!」
これがスイーツと腐女子のイメージの融合!

「よし・・・次は誰のうんこを食ってやろうか・・・ククク」
僕は次の魔法の思想を浮かべた。

ミラーリ・黒睡蓮・炎・雷・霧。他に作っておいたほうがいい魔法はあるかな。
この魔法群に何か足りないものは・・・
「物理攻撃!」
そう、この魔法群の中には物理的な攻撃が無かったのだ。斬ったり突いたり嬲ったり。

「んっ・・・武器を具現化することって出来るのかな・・・」
出来るとしてもどうやってうんこと絡めるんだ、絡めないと魔法としては完成しない。

「武器に臭いは付けづらいしなー、まずは資料探し・・・と」
僕の心は希望に満ち溢れ、ウキウキしながら漫画やカードゲームを漁ることにした。


     

昼、某所:人気の無い公園

「く!アンタは!」
反は、自分よりも一回りも二回りも大きな人間と対峙していた。

「随分とヤンチャしているようじゃな、反君」
その男は白髪の短髪で顔は60代、そして体は筋骨隆々としてる。まるで歴戦の兵のようだ。

「何のことだ・・・?」
「とぼけても無駄じゃ、わかってるんじゃぞ?君達の考えておる、【学校崩壊作戦】が」
「!?何故それを!」
「やっぱり本気だったようだね。でもそうはさせないよ」
男は戦闘態勢に入ると、今までのものとは比べ物にならないオーラを出した。

「ぐ!やるしかねえか・・・」
反は身長190cmを越えていて体も鍛えているので十分大きく、ガチムチにみえるのだが・・・
この男はその反をはるかに色々と超えている。いろんな修羅場を潜り抜けてきた反でさえも恐怖を覚えるほどだった。

「ヴァンディット・リボルバー!」
先に仕掛けたのは反だった。先手を取られてはまずい。反の本能がそう感じたのだ。
繰り出したのはジャンプして相手を蹴りつける技だ。

「動きはいい、じゃが十歩ほど足らないのう」

その男は飛び込んできた反をギリギリの所で横にかわし、
その回避の動きの流れでちょうど着地した反の背中に拳を叩き付けた。

「うわー」
反はその場から吹き飛び、公園のベンチに激突し、そのままぐったりして動かなくなった。

「馬鹿なことは考えない方がいい。この世を生きるうえで大切なことじゃな。安心しなされ、命までは取らん」

そのまま男は踵を返し、公園を後にした。


「クソ・・・体が思うようにうごかねえ・・・」
まだ意識はあった反はなんとかベンチに寝転がる体勢になった。
「流石は校長ってとこだな・・・少し、寝ておくか・・・」
反は自分の学校の校長に畏怖の念を抱きながら、痛みとそれに伴う疲労から、そのままベンチで寝てしまった。
その後ホモに掘られたのは言うまでも無い。

     


       

表紙

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Neetsha