Neetel Inside 文芸新都
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永遠の如月
あとがきにかえて

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 あとがきにかえて

 連載開始が二〇〇八年九月五日ですので、ちょうど二年。
 二十四ヶ月前に新都社で筆を執り始めたときには十七歳だった少年が、今や十九歳です。
 この二年間は人生の時期が時期だけに、作者である私自身を変えるのに十分すぎる年月でした。
 文体、価値観、知識量、感性。何から何まで、第一話を書いた時点とこれを書いている現在では違っています。
 正直、昔の文章は読むのも読まれるのも恥ずかしいです。創作活動それ自体が黒歴史の製造に他なりません(それでも創作はする価値があります。創作活動が悪いと言っているわけではありませんよ、念のため)。
 また、連載期間のあまりの長さに飽き飽きしてしまった読者の方には申し訳が立ちませんし、最後まで付き合って下さった皆さんには感謝を述べても述べ足りません。
 ただ、「完結させる」という当初の目標をしっかり達成できたという点だけは、自分で自分を褒めたくなるほどよかったことだと思います。
 新都社の文芸誌はコメントが少ない、とよく言われます。事実かもしれません。
 しかし、ただのガキが書き始めた小説をこれだけの人に読んでもらい、三桁を超えるコメントをいただき、とても満足です。
 趣味の域を出ない素人の作品ということを考えれば、たとえ読者が十人だけだとしてもあまりに十分すぎると私は考えています。

 本来、あとがきには作品を書く上でのうんぬんかんぬんなどを書くべきなのかもしれませんが、実は単に完結させたくて、それに何か一つ大きな伏線を張ってみたくて書いただけのものなので、あまり書くことがありません。
 それに、書き終わってから「ここがこうだ」「あそこがどうこう」とか言うくらいなら、それをあとがきに書くはめにならないように、作品に詰め込むべきだったということでしょう。

 次回作はニートノベルでの連載を考えています。おそらく受験が終わってからになると思いますが、いつかまた作者名の欄に「NAECO」の字を見つけたら、「お、また書いてやがるな! 読んでやるからありがたく思って、もっと面白いの書きやがれ!」と考えていただけると幸いです。そのときは、今作よりもよりよいものを書けるように精進します。実は誤字脱字が多いので、その点を特に改善したいと考えています。

 最後になりましたが、読者の皆さん、コメントをくれた皆さん、レビュー、マイリスト、FAやブログにもコメントをくれた方々など、この作品に関係してくれたすべての皆さんへ感謝の念を述べ、あとがきにかえさせていただきます。

 ご愛読ありがとうございました。

 次回作でまたお会いしましょう!
 そのときはどうか、くれぐれも、くれぐれも! よろしく!

 二〇一〇年九月五日 NAECO

       

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