Neetel Inside ニートノベル
表紙

霊獣-ガーディアン-
1話 -霊獣-

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「なぁ……望月?」

「ん?」

「幽霊とか魔法って信じるか?」

「またその話か」


数ヶ月ほど前からこのオカルトマニアには頭を悩まされている
毎日顔を合わせるたびに「幽霊」とか「怪奇現象」の話を唐突についてくる
どこぞマニアしかしら無いようなニュースを一体どこからかき集めてくるのであろうか
遂に昨日バインダーを5個も使い切ったそうだ

「どうだと思う?」

「さー」

「マジレス頼むよ」

「だから知らんて言ってんだよ」

ブツブツ言い始めあがった

このような事がもう数ヶ月も続いている
よく自分も耐えたなと思うほどだ
しかし明後日でその耐えることもなくなるのだ!
なんせ夏休みだしな

なんだかんだで短縮授業4時間で終わったのだが
この先部活があるではないか
しぶしぶと弁当を口に放り込み部室へ向かった

「なぁ幽霊とか信じるか?」

ま た お 前 か
同じことを部員に聞いたって同じだろうが!
運の悪いことにこいつとは一緒の部活になってしまったのである。
しかしそんなことはどうでもいい
なんたってコンピューター研究会だから楽ができるのである。
しかも、部員が9名廃部寸前なうえに、ろくな活動もできていないのである。
活動といっても発表するソフトはある人がてけとーに済ませてくれるので、
他の部員はゆっくりとネットサーフィンだのニコ動だのオンゲなど
好きなことをできるのだ
てか完全なたまり場だな、こりゃ。

「雷もなってきたしそろそろお開きにしますか」

部長がそういうと皆、主電源からシャットダウンもせずにコンセントを引っこ抜き
とことこ部室から帰っていった



帰り道



自転車をこぎながら

ポツリポツリと降る雨を見ながら
「最近雨多いなぁ」
とつぶやき家に帰るのであった


雨がザーザーと降り始め、「やべっ」
と思いながら全速力で自転車をこぎ、交差点へ入るときであった

強烈な光が後頭部を襲い、そのまま倒れこんだ
ちょうど交差点の真ん中であった

そのまま意識を失った。

     

気がつくと、空が夜に近いような色をしていた
頭上には奇妙に赤く光った月が出ていた。

「ここは?」

誰もいない

これは夢であろうか?そうだそうに違いない!

と思っていたがどうやら現実のようだ。

「おい」

誰かの声が頭に直に聞こえてくる

「お前は誰だ?」

素直に答えた

「神奈 望月」

言い忘れていたが上は俺の名前だ。誤解しないように言っておく、男だ。

「ほう」

名前を言っただけで納得したような口調を取っている
誰だこいつ

「誰だこいつだと?」

心読んだ!こいつマジで誰だ!

「まぁよかろう。」

だから誰なんだって!!

「黙れ!」

サーセン

「お前にこれをくれてやる」

いらねーよと思いかけたが、これ以上読まれたらたまらない。
頭の中に封じ込めた

直後

また先ほどと同じく
後頭部に強烈な光と衝撃が襲った

少したった後景色が変わり、学校の前に倒れていた

変わったことは、目の前に十字架のネックレスと(Ri)と書かれたバッチが2つ転がっていた。

今は午後3時。



さて

とりあえず近くのコンビニに立ち寄り、ジュースを買った後
学校付近の公園へ向かった。

人気がなかった。ブランコに腰をかけ、十字架のネックレスと(Ri)と書かれたバッチを見ていた。

(Ri)?リチウムのことか?

頭に疑問符が浮かんでいる

さっぱり解らない。

それどころか交差点からなぜ校庭に倒れていたんだ?

不明な点がいくつかでてくる。

ネックレスには

英語で「ダーウィン」と「フィンチ」

が書かれてあった。

ダーウィン?あの種の起源を唱えたお偉いさんか。

フィンチ?鳥かよそれ。

考えるだけで頭が痛くなる。

考える末小一時間。

ついに諦めベンチへ駆け寄り寝転がった。

「あぁ眠い」

とたんに眠くなり、うつ伏せで寝ようとしていた。

寝かけたその時!激しく大きい声が聞こえた。
「キャーッ!」「アッー!」
などと悲鳴が聞こえた。


どうせ夢であろう

「ピー」

電子音か?パソコンのビープ音にも聞こえた。
爆弾が落ちたような音量だった。
さすがに気になり顔を上げてみると人間が、俺と同じ十字架のネックレスを握り締め、
身の丈が3mほどある、巨大なライオンのような人間を操っているではないか!

そしてこちらへ猛スピードで向かってきあがった!


     

その3m程ある身の丈のライオンのような物体は瞬く間に手を鋭くし炎を纏った。
炎の色はオレンジ色であった。
さすがに此方も危機を感じて、全速力で逃げた。
不思議な音とともに振りかざされた腕から、炎がありえないスピードでベンチを襲った。
なんとその炎はベンチを貫き、土に当たった時点ですっと炎が打ち消された。
が、ベンチは一瞬で炎上し、2秒足らずで消えうせた。跡形も無く。

「ぎゃあああああああああああああああ」
叫んだ。そして逃げる。かすりでもしたら炎上だ。
跡形も無く消される!!
そう思い、無我夢中で走りまくった。
いくら公園だといっても、森のようになっているので周囲に被害は無いと思う。
…なんていってる場合じゃない!殺されかけてるんだぞ!!
てかなんでこんなになっているんだ?
俺は罪を犯したわけでもないし、こんなことされる様なことはしたことは無い

……ついさっきVIP板である馬鹿叩きまくったのは覚えているのだが………

と、思っているうちにも、また次の炎を繰り出してきあがった!
今度はもう連弾できた。確実に殺しにきてますね。わかります。

もうこの際交渉でもするか?
いや、しかし交渉で通りそうな相手ではない。
どうする?
もういいや一か八かだ

「おい、なんで俺は殺されかけているんだ?」

俺は驚愕した声で、相手に訊いた
操り主は唖然とした顔をした。

サザンクロス
「聖十字路に進入しただろ?」

さざんくろす?聞いたことが無い。

「なんだそりゃ?」

相手はポカーンとした顔でこちらを見つめていた。
がニヤついた顔で

「俺の糧になってもらうぜ」

はい?

その次に石で作ったのであろうか、磨かれた石の指輪に俺が持っているのと同じ
バッヂにまわし入れ、マッチで火をつけた
そして、呪文を唱えるように言い放った。

「フレイム・ドライブ・ショット!」

ライオンが雄叫びをあげ、バッチの炎がライオンを包み込むように吸い取られ
腕にその炎を集め、両手でグーをつくり、ぶっ放した。

ものすごい勢いで炎はこちらにやってきて、かがんだところ見事に頭の上を通り抜けた。

ライオンは全ての炎を失ったせいか、主っぽい人のネックレスに戻っていった。
仕方の無いようにネックレスを握り目をつぶり、
主っぽい男は、舌打ちをして次のような呪文を唱えた。

【Come to here the show!】
【ガーディアン チェインライオナ! 召還!】

またライオンが戻ってきた。
すると男は、

「チェインライオナ。」
「それがこいつの名前さ」

今更名前をほざかれても困る。
さっき【Come to here the show】とあれはあの化け物の名前だろうか
そんなこと叫んでたな。
それでこいつからもあの怪物みたいなのが出せるのか?
あれと対等に戦うにはそれしかない。

逃げるのをやめ、相手のほうを向きネックレスを持って。

【Come to here the show!】
【ガーディアン................

この裏の文字でいいのか?


 ダーウィンフィンチ! 召還!】


ネックレスは鈍い光を放って、中心の宝石(?)から光る物体が現れた。

     

中心の宝石(?)から出た物体は、地へ着くなり実体を現した。
あの3mもある"チェインライオナ"だかにかなう化け物が出てくるかと思いきや

…出てきたのは5寸ばかりの小鳥であった。

と同時に腕に変な本も持たされていた。

「\(^o^)/」

完全に終わったな。
この小鳥でライオンをどうやって倒さなきゃいけないんだよ。
あのライオンが再び手に炎を宿し、斬りかかってきた。

もう逃げようか

走った。全速力で。

後ろで妙な音と、爆発音が繰り返されているがそんなの関係ねぇ
もうどうにでもなりあがれ。

『主よ』

誰だ脳に直接話しかけてきてる奴は!
ん?脳に直接?
小鳥を見てみるとこちら側を見てずっと飛んできていた。

『その本を良く見てみろ』

本?ああこれか。
時点のような厚さで図鑑のように表紙と裏表紙が硬い。
中身は全部白紙…いや黒色か……

『中ではない。表紙を見てみろ』

裏表紙をのぞくと中心が8つに分かれており、
その8つの中の端に金属の元素記号がかかれてあった。

『その表紙にバッヂを埋め込むんだ。』

埋め込むのか!これを!
急いでRiaの場所を探し二つとも入れ込んだ。

『そして中を開いてみろ』

言われるがまま、ページには何か書かれていた。
BIOSのように、こう書かれてあった。
SYSTEM>>Set Language

言語を選択してくださいだぁ?
たまたま胸ポケットに挿してあったシャープペンシルを取り出し
振って芯を出しこう書いた

Font Japanese,please.

字が日本語でないと訳もわからん英単語が出てきそうで怖いため
"どうぞ日本語でお願いします"
と書くと黒で書いたはずの文字が白色にぼやぼやと変わっていき

SYSTEM>>了解。

通った!

次の瞬間本は猛烈な赤色の炎を出した。
熱気は無い。

SYSTEM>>彼の名前を決めてください。それがパスワードとなります。

流石に急いで書こうとした為、十字架のネックレスにも書いてあった
『ダーウィン』
をノートに記すとすぐに返答がきた。

SYSTEM>>パスワードを唱えてください
それと同時に、ある進化論の名前と同時に答えてください。

パスワードは一瞬で理解できた。
ダーウィンと進化論の名前、決定だ。

【ダーウィン、種の起源!!】

本には【変身】という文字が出たと思うと急に本が勝手に閉じ、
下に魔方陣を表示させて、Riのバッヂは鳥を取り囲むように、
炎を巡らせた。

     

赤い炎を纏った鳥は、みるみるうちに大きくなっていった。
外見もかなり変わり、翼に赤いような紅色に近い炎を纏わせ、
"赤い小型の龍の鳥"になっていた。
その龍の鳥を操ろうと考え
再び本を開いた。
すると黒い紙が白へ変化していて、まるでオンゲでいうスキルブック
のようになっていた。
これはすごい。
そのスキルブックには、英語で記されていた。
バイリンガルを日本語に設定したのにこう英語になっているということは、
画像で出力しているらしい。これはPCと同様の機能が
あるとしか思えなかったからである。

スキルは大幅にあるらしいが、バッヂ二つだけの力の技だけがしるされてあった

二つだけといっても技は4つ、どれも名前と画像がかかれてあったが
具体的な事は書いていない。つまり使ってみないと解らないということだろう。

一方相手は
口を丸くして、驚愕した顔でこちらを見ていた。

   ビルド
「タ…変身しあがった……」

ビルドって言うのか、知らなかった。
てか知っていたらおかしい筈だ。

まあ、取り敢えず反撃でもしないとまた死亡寸前になるな。

そう思い、一番上のスキルを言い放った
"Skill numder One .............."
の下に書いてあった語句(おそらくそう読むのであろう)
を指を突き刺しこう言い放った。
「フレイムスタブ!」
よくよく見てみるとローマ字であった。日本語にした為であろうか。
それとも仕様であろうか。

龍の鳥は、腕の炎を強まらせ、翼を扇いだ。
するといくつかの羽根が炎を纏わせ相手に飛んでいった。

スピードは速い。
しかし羽は羽だ。意味不明な方向に飛んでいくのもあれば、銃弾のように
突き進む羽もあった。

「チィ……」

チェインライオナと共に、飛び上がるようにして男が逃げた。
しかし、直進した羽ではなく別の羽が男とライオンに刺さった。
男の腕に刺さった炎は、更に勢いが増し炎で覆い包んだ。
ライオンの方もそうであった。

落下した、共々はすぐに起き上がり
反撃の態勢を見せた。

こちらも早急に手を打った。

「Skill number two.....」

と言い始めると相手は、こんどは磨かれた石の指輪を4つ用意して
Caというバッヂを全部に刺し込み、指にはめた。

その時点で、此方の準備は出来ていた。
「イフリート!!」

すると
龍の鳥は、炎を全体に運ばせたかと思うと、羽を赤黒い石に変化させ
相手に飛んでいった。

「や……やめろぉぉおおお!!」

しかし龍の鳥は、思いっきり赤黒い溶岩のようなマグマのような羽を
相手に叩きつけた。
バーローwwww
と思ったが口にはださなかった

さて
溶岩を打ち付け、ありえないほどの衝撃を受けたせいか、
ライオンは炎の塊となり、十字架のネックレスに戻っていった。
一方の主っぽい男は、完全に気絶していた。というか瀕死状態じゃね?あれは。
はやくPケモンセンターに行ったほうがいいぞと
自重しながら燃え上がったベンチの方へ行ってみると、
ベンチは跡形も無く消されているが、カバンだけが残ってあった。
それを拾い上げ肩にかけようとして、後ろの方向を向くと
赤い龍の鳥が元の普通の小鳥に戻っているのではないか。
とりあえず話してみるか。

「なあ」

『ん?』
小鳥には思えないほどドス黒い声であった。
おまwwwwと思った。
「お前の名前は、ダーウィンフィンチでいいのか?」
訊いてみると
『ああ。ダーウィンと呼んでくれ。』

「ふむ」
「とりあえず」

「お前をこの十字架に戻すにはどうするんだ」
あせりながら訊いてみると


『ヴィルの電書をひらけ』

ヴィルの電書っていうのかよw、これ。

「ところで、なぜヴィルの電書というんだ?」

『電書というのは機会のような本という意味だ。』
『ヴィルはおそらく製作者の名前であろう』

「なんでこんなことが出来るんだ?まるでPCを操っているようだったが」

『錬金術で融合させたり、魔力を封じ込めたのであろう。』
『我本体では本来の能力が発揮できない。その本から送信された電波のような物で封印を
解きながら、本来の力へ戻る。』

「ついでに質問だが。」
「このバッヂはなんだ。そしてこの十字架他のネックレスは何だ?

   サザンクロス
 あと聖十字路ってなんだ?」

あせりながらマシンガントークのように語った。

『ネックレスは、恐らく木を削った物で魔力を封じ込めるものであろう。』
『バッヂは金属や、石を原料につくられた、魔力の塊だ。』
『ネックレスは、我ら"霊獣"を封じ込めておく籠だとしよう
 バッヂは霊獣の動力源だ。』

なるほど。把握できた。
 サザンクロス
『聖十字路は・・・』
『霊のたまり場だ。』
『あそこにいる霊は皆、強い意志で死界にいきたがらず、正界(現実世界)
 に戻りたいが、かといって実体を持たないため、ここの世界から言うパラレルワールド
 に留まる。』
『人間は実体を持っているため、出入りは自由。ただよほどの衝撃が起きない限り、
 道は開かない。強い衝撃と、高い波動がぶつからない限り、空間は歪まないからだ。』
じゃああの時、雷に打たれたせいで衝撃が起こり、
空間が歪んで、変な世界に入っちまったわけか
『流石に、聖十字路に実体をもった人間が入ってしまうと、神が動く。
 そこでそのまま正界に戻されるか、魔力がある人間が入ってくると
 十字架のネックレスが渡される。』

んなwww
「ちょい待て、魔力をもった人間が入ったら渡されるということは…」
『少なからずお前に魔力があるということだ。』

な、なんだってー!
『しかし、人間が持っている魔力は、0~8。そしてRU'8だ』

「高くて8だと?俺はいくつぐらいあるんだよ」
『…なぜかだ。お前は人間の癖に基礎魔力が10を超えているんだよ』
「なぜ解る?」
『霊や神には魔力を見極める眼がある』
「人間の基礎魔力が10ということは詳しくはどういうことだ」
『通常、霊獣は力を与えられ、強い意志を保ったまま封じ込められ、現実世界に行くと
 魔力が下がり、弱い霊獣で20ほど、強いタイプや強力な霊獣は魔力が600ほどある』
『数字の基準は、物体や思念体が発する波動によって違う。』
『0~8だと人間のみ、弱いオレンジ色が体の周辺に見える』
『しかし、お前の場合弱い霊獣と同じような淡い紫色のオーラが見えている。』
「魔力が高いとなにか出来るのか?例えば魔法とか、使えたりするのか?」

若干好奇心が生まれる。

『恐らく基礎魔力が30ほどないとそれといったことは使えないだろう』
「ちょっとまて、さっき弱い霊獣は20しかないといったな。
 なぜそいつらは、技を使えるんだ?」

なぜかがっかりしたせいか、

『そいつらは、なんらかの霊具を装備しているのであろう。
 それか低い魔力の技や、ある薬を飲んだりすると若干魔力が上がる。
攻撃時の魔力はそれの2倍の攻撃力にしたり、若干さげて連発したりできる。
 それを利用したりして、魔力は人間界では600ほどしか出せないが
 700にでも、800にでも一時的にはなれる』

すごい話だな。

『しかし人間界で2000あたり一時的とはいえ越えると10分ほどしか人間界では魔力を使えなくなる。
 それを超えると、実体化できなくなり霊は消滅する』
「消滅…?」
『そうだ、消える。』
パーンという風に消えるのか。
そう言うところも若干見てみたい気がする。
「ところで」
「となるとその霊具を使ったり、薬を飲んだりすると」
『そうだ、それらしきものが使えるようになる。』
「是非やってみたいくらいだ。」

「いろいろとありがとう。これから、とりあえずよろしく頼む。」

ヴィンの電書を開き、"Exit"を押すと


>>SYSTEM パスコードを掛け、封印してください。

【End Sub】

と言うと、ダーウィンは白い炎の塊となり十字架のネックレスに戻っていった。

       

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Neetsha