「おまえ前々から変だったけど、今日は一体どうしたんだ」
次の休み時間、一郎が俺をかわいそうな目で見つつ言って来た。
「わかっておるとは思うが、試練の事は他言無用だ。他の人間の協力を煽るのも禁止だ」
神女が生足をチラチラさせて釘を刺す。ちくしょう。いい足だなぁ。
「どうもこうもない。俺は世界中の女性を愛している。世界中の女性のおっぱいを揉みたいと常々思っている。今日はその気持ちが少し暴走しただけだ」
言い訳だけでなく、結構本気でそう思ってるのが俺の最低な所だ。こんなのに惚れる女居ないだろ、常識的に考えて。
「あんまり言いたくないけど、もう学校中で噂になってるぞ。おまえの寄行。少なくともこの学校の女子は誰も二度とおまえに近づかないから、諦めたほうがいい」
「それには気づいていたよ。ひそひそ後ろ指差されるし、廊下で避けられるしな」
俺はため息をついた。すると神女が俺の肩を叩いて首を振った。
「おまえ人生終わったのう」
「うるさい、おっぱい揉むぞ!」
ぐわっとなる俺。
「おまえ、ついに男にまで……っ!」
一郎が勘違いして逃げていった。
死にたい。