授業中。
俺はぼけーっと頬杖をついて、隣の空の席を見る。
正確には、そっちの机に神女が座っているので、空でもないのだが。
最初に告白した眼鏡っ子の席だ。大人しそうな子だったし、俺のアレが余程ショックだったのだろう、気分が悪いと言って保健室に行ってしまった。かわいそうな事をした。
それで隣の席が空いたので、神女に邪魔だからあっちに座れよと言ったら、何故か椅子じゃなく机の上に座りやがる。そんなに俺にふとももを見せたいのか。もう俺失うものないしチンポおったてるぞ。くそったれ。
しかしやってしまった。
悪い噂が広まるのは速いもので、さっきの休み時間など隣のクラスに行っても、女子が警戒して近づく事もできなかった。もはや学校で彼女を見つけるのは無理だろう。
あれ? 学校に居る意味なくね?
「先生、気分が悪いので早退します!」
俺は元気に手をあげて教室を出た。