「一郎、そういえば、おまえって一日だけ彼女居たよな」
目の前の友は、彼女が居た経験がある。しかも確か結構かわいい彼女だった。
こいつがその子を彼女に出来たのはクラス伝説である。彼女が出来て一日で振られのも同じく伝説である。
「その事は触れるなよ。俺にとって忘れたい過去ぞ」
「まあ待て」
去りかける一郎の手を引いて、俺はしつこく食い下がる。何せ世界の命運がかかっているのだ。
「どうやって彼女作り出したかだけ教えろよ」
「錬金術作ったみたいに言うなよ。普通に告白してOKして貰っただけだよ」
「それでなんで振られたの?」
「うん、少し強引にね、おっぱいとか揉もうとしたの。そしたらピンタされて振られたの」
「マジでwwwwwさすがに付き合って初日でおっぱい揉むとか馬鹿だろwwwwwwアホすぎるwwwwww」
そこまで言って俺は固まった。
俺は今からそのアホをしなければならないのだ。
一郎みたいに嫌われること無く。