ある夜 一人の少年が気づく
自分は デコイなのだ。そうに違いない
誰かが安全地帯に逃げるために作った
はりぼての戦車なのだ。そうに違いない
ああ、今頃どこかの誰かは僕が
時間稼ぎをしてる間に遠い場所に
身を隠してるに違いない 畜生!
そう思うと少年は眠れなくなった。
もし、そうだとしても、あまりに稚拙な
囮なので誰もよってこないと思うのだけれど
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