少女が洞窟の中でしけた爆竹を見つける。
どんなにがんばっても爆発しなさそうな爆竹だ。
少女は つまらなさそうにそれをジロジロと眺めると
大きな岩の近くに 投げた。
「爆発しない爆竹なんて意味ないわ」
そう言うと 少女はどこかに行ってしまった。
爆竹はこんな湿った場所に自分を連れてきた
落とし主を恨み そして 自分を投げ捨てた
少女を見返してやろうと爆発を試みる。
だけれど、奇跡は起らない。
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