僕は一部の記憶を消されて、恋人を探し出すショーに無理やりだされる。
必死に恋人の顔を思い出そうとしても、頭に靄がかかった様に思いだせない。
仕方がなしに、僕は勘を頼りにして自分の恋人だと思う女の人に指を突きつけていく。
しかし、ことごとくハズレる。
僕が間違えた答えをだすたびに観客はおおげさに笑う。
僕はやる気を無くして呆然と集められた女の人たちを見つめる。
すると大勢の女の人達の中に、ちらほらと男の人がいるのに気づく。
「まさかな・・・。そんなわけないよな」
と僕はぼうっとそんな事を考える。