Neetel Inside ニートノベル
表紙

侮辱と軽蔑を微笑みにこめて
エースカラー

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は、は、は、は、は、は、は、は、は、は、は、は、は、・・・・、、、、、、くそ、は、、は、は、は、は・・・・・・・・・
なんたってこんなに走り続けなけりゃいけないんだ。俺は出世して、てめえらを見下すために兵士になったんだ、こんな毎日毎日訓練するためじゃねえ。俺は天才だぞ・・・・・くそ。
あのくそ教官め、今すぐF3800をお見舞いしてやりてえ。フルオートで全弾発射した後GL(グレネードランチャー)で木っ端微塵にしてやるぞ。いや、それともNGCSのCSG2で消してやりてえ。くそ


「よし、それまで!」
ふう、やっと終わったか、20キロも走らせやがって。くそ
「千藤、付いて来い」
あ?なんだこのくそ疲れてるときに、このくそ教官が。ちっ・・・・・・くそ
「はっ」
俺はくそ教官のうしろをつていく。グランドを出、長い廊下を歩き基地司令の部屋の方へ
ここまで来て俺は用件が大体読めてきた。なんたって天才だからな。・・くそが
くそ教官が形式じみた無意味な挨拶をして部屋に入り俺も続く。
そこには基地司令様が大層豪華な椅子に座っている。完全に椅子負け?してるぜ。この豚野郎。手を口の前で組んで、いかにもって感じだな。そしてゆっくり汚い口を開ける。はっきり言って吐きそうだ
「見たところ貴官は精神、体力、能力。どれをとってっも一級品のようだ。シミュレーション戦闘では勝率9割を超えている。」
くそ教官は自慢げになっている。はっ、一級品の精神?笑ってまうね。俺の本質を何一つ見抜けないぐず野郎のくせに、俺を語ってんじゃねえ。まぁぐず野郎にとって俺が成績優秀なエリートで上官に対して忠実に見えるのもしょうげねえ。俺がそう演じてきたからな。すっかり騙されやがって。くそが・・・・
「そこで千藤少尉には今度新設されるNGCS第10小隊の隊長に就任してもらう。それと同時に二階級の特進だ」
やっぱりな、俺の思った通りだ。一個小隊の隊長。NGCS部隊は人間の部隊と違って一個小隊が5、6人(機)の小規模部隊。だがNGCS部隊の隊長ってことは世界最強の部隊の隊長ってことだ。これから俺の出世は楽になる、特進は意外だったが、俺を英雄に仕立て上げて操り人形にするつもりか。そうカンタンに行くかよ
「拝命します」
いつかお前らを足で使ってやる
「よろしい。NGCS・・Next Generation Combat Suit(次世代戦闘スーツ)はお前たちにしか扱えない、だがこれは、これまでの兵器の常識を覆す強力な兵器だ」
くっくっくっく、、はっはっはっはっは、、、内心では悔しがってんだろうな、ぐず野郎、お前には、、いやお前ら腐った大人たちには使えない強大な兵器を俺が扱えることを。だがこればっかりはしかたねえ。NGCSは15~18までの内に特殊な薬を投与しなくちゃなんねえ。お前たちは俺のためにその席をあけて俺が来たその時に蹴落されるだけだからな。ふん、くそどもが
「その反面NGCSはその生産コストの高さと生産期間のながさ、材料となる資源の不足、そして搭乗者のデータ書き込みに莫大な時間を要するためにいまだ45機しか戦場に投入されておらんと言う弱点をかかえている、半年前の実戦初投入の30機からまだ15機しか生産されていない。しかしその戦闘能力のおかげでわが国は絶望的な状況を打破した」
「今回貴官の隊に配属されるものは皆エース級のパイロット達だ、そして各機には若干カスタマイズを施してある、特に貴官の機体は極秘裏に開発を進めているNGCS-2の試作機だ。癖はあると思うが貴官なら乗りこなせよう。そのほか、NGCSは緑のカラーリングだが貴様の隊は隊長機を除き白のカラーリングを、隊長機には好きな色を塗装させるといい。」
そこまで一気に言い切って、そこから少しためた
「意味は、わかるな?」
射抜くように俺を見てくる。へっ、ただのボンクラ司令じゃないってか
「つまり。軍のプロパガンダの道具になれ。と」
「そういうことだ。―――貴官のNGCS部隊は他の部隊とは違う、外身も中身も。敵も見方もすぐに第10小隊がエース部隊とわかるだろう。貴官が活躍すればするほど、敵には恐怖を。国民には希望を与えることになる。貴官に敗北は許されない。わかったな」
「はっ!」
威勢よく俺は返事をする。茶番だな
ボンクラ司令は立派な椅子に深く座りなおし視線をくそ教官にやる。くそ教官がうるさく喋りだす。
「早速NGCS第10小隊にやってもらうミッションがある。昨日1350時にクラトスがパラマ山の中腹の工場でNGCSを開発しているとの情報が入った。さすがにたった半年でNGCSを開発できると思ってはいないがクラトスは資源にも恵まれた大国だ、万が一ということもありうる。そこで貴官らにやってもらうミッションだが。貴官らはその情報の正否を確認、その後その工場の殲滅をしてもらう。わかったな。」
「はっ、復唱します。我々NGCS第10小隊はクラトスのNGCS開発との情報の正否を確認、その後その工場を殲滅!」
「よろしい。では第3小会議室に行きたまえ、小隊のメンバーはもう集まっているはずだ。そこで詳しい内容を聞け。それからカラーリングの色は今日中に整備士に伝えておけ」
えらそうに・・もうカラーは決まっている
「もうカラーは決めました」
エースパイロットが使う色はなぁ
「エースパイロットが使う色は」



                  「「赤」」


「て決まってるんですよ」
きまってるんだよ








続く

       

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