Neetel Inside ニートノベル
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仮面ライダー童貞
世界はきっと美しいから

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(コンドームつてこんなに高いのか……)
 俺はコンビニのコンドーム売り場の前でで恐れおののいていた。

 いくらレイプするにしても、コンドームぐらいはつけるのが紳士といものだろう。そう思ってコンドームを買いに来たのだが、ぶっちゃけ一番安いのでも俺の財布の中身を凌駕する値段だったのだ。
 ほぼ全財産をライダーの改造に注ぎ込んだので、通帳の口座にもまったく金は残ってない。どうしたものか。



「金を出せ!!!」
 突然の大声。
 びっくりして振り返ると、一人の仮面ライダーに変身した男が、コンビニ店員を、ライダーチョップの姿勢で構えて脅していた。
 コンビニ強盗だ!

 店員も恐らくはライダーに変身できるのだろうが、少しでも動けばライダーチョップを食らうこの状態では、どうする事もできないようだった。
 素直に両手をあげて強盗ライダーに従い、レジから金を出している。

 そこで俺は閃いた。俺の肉体は最新型ライダーである。そんじょそこらのライダーなど、軽くひねり潰せるパワーだ。
 あんな旧式ライダーの銀行強盗など、相手にもなるまい。そう、これはむしろ俺にとってチャンスといえる状況。

「変身! ライダーキック!!」
 俺は仮面ライダー童貞に変身すると、後ろから強盗を蹴飛ばした。
 そして店員にびしっと言ってやった。

「俺に金を出せ!!! あとコンドームもよこせ!!!」


 こうして俺は、金とコンドームを手に入れた。

       

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