新米「ひゃっほーうぃ!!!!!!!!!!!!!」
行き成りテンション全開でエクスクラメーションマークを一行目から十三個も消費した俺の名前は『新米 竜騎』!!!!!! 新都立VIP高校本スレ科に通うごく一般的な高☆校☆生☆DEATH!!!!!!!!!!!!!
こんな書き出しにしちゃったからこれからどう繋げて良いのか分からなくなっちゃった!!!!! ってな訳でサブタイトルコールからまず言っちゃおうかNA☆
第一話 『★爆☆誕★~ギターマン路地裏に潰える~』
所で僕(:新米 竜騎)はバンドをやっている!!! 勿論VIP高校の軽音楽部に所属していて配役はバンドの花を務める V☆o☆c☆a☆l SA☆
実は昨日まで学園祭だったって言うご都合設定で今日はそのお疲れ様会って事でこれから皆で打ち上げに行くんだ!!!!!! 勿論僕もはしゃいで踊って歌っちゃうよおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ガラガラガラ(ドアを開ける音)
新米「こんにちゃー!!!!!! 打ち上げー行くぞーーーー!!!!!!!!!!! エイシャオラー」
メンバーA「・・・ァ?」
アレっ?
何だか皆揃ってるのに白けちゃってるぞ?
どうしたの???
新米「何どうしちゃったのおおおおお????? 皆してそんな暗い空気で居ちゃって」
『チッ』
メンバーB「反省会だよ、昨日セット片付けただけで時間来ちまったから明日やるッツッてただろうが」
新米「ご、ごっめんごめん、竜騎忘れちゃってたヨ~~~~^^」
『チッ』
『チッ』
何ですかコレ
何か舌打ち二回もされて完全にアウェー空気なんですけど・・・
ぼっ、僕はボーカルだぞ!? バンドの花だぞ!? 何か僕だけKYみたいじゃないか!!!!!!!
メンバーC「所でよォ、新米・・お前に話があるんだ」
新米「えっ」
メンバーC「この紙見てみろ」
新米「えっ何ですかコレ」
『チッ』
『チッ』
『チッ』
『チッ』
くそう、高々突然手渡された紙の正体を聞いただけだってのにどうして一回に付き二乗の割合で舌打ちの回数が増えていくんだ・・・この計算で言ったら次に僕が発言しただけでも九回舌打ちされる計算になるぞ!!! そんな事が起きたら今日の話が無駄に長くなっちゃって荒らしか何かだと勘違いされてコメント欄に苦情がさっとしてしまうじゃないか!!!!!! そんな事にはやらせはせん!!! やらせはせんぞぉぉおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!
メンバーB「いいからさっさと見ろ」
新米「チラッ」
サッ
・ボーカルの人が空気読めてない
・ボーカルの人の音程が在ってなくて非常に聞きづらかった
・ボーカルの人のよく分からないパフォーマンスにメンバーの人たちが付いてきてなくて観客が置いてけぼりになってる
・ボーカル要らない
・あのボーカルは何ですか
・取り敢えずボーカルには周りが見えるようになるいいメガネを提供してあげるべき
・すべてをボーカルが台無しにしている
・ボーカル要らないと思う
・ボーカル空気嫁
・よくあんなKYボーカルメンバーの中に入れて置けますね私だったら横A強ニ発で葬り去ってます
・あのボーカルは正直スネークの横スマで落とせると思う
・あんなボーカルの入ったチームは見たくない
・ボーカルイラネ
・ボーカル以外はよく頑張ってる
・ボーカルが変
・ボーカルがマジキチ過ぎる(悪い意味で)
・ボーカルが合ってない
・ボーカル下手糞
・取り敢えずボーカルが止めればいいバンドになる
・ボーカル消えろ
・ボーカル死ね
・ボーカルキモい
新米「なんですか、これ」
メンバーB「感想」
新米「えっ」
そんな
僕はボーカルだぞ
ボーカルが何でこんなメタクソ言われるんだ
確かに昨日突然ノリでリリカルなのはの曲メドレーで歌いながら観衆の周りを空中二回転半し続けながら回ったりとか水樹奈々さんがハートキャッチプリキュアに出演する記念で水樹奈々メドレーをクラッシュバンディクーの連続スピン並みに回転しながら歌い始めて途中で吐いて30分ぐらい休憩とって3時間半ライブをオーバーさせちゃったけどでもそれくらいだぞ
どうしてこの位のパフォーマンスが許されないんだ
僕はボーカルだ
ボーカルはバンドの花だ
ボーカルはバンドのリーダーだ
お前ら歌い手が居なきゃ成り立たないんだろ!?
ドラムだけで何が出来る!? ギターだけで何が出来る!? ボーカルはそれだけでも歌として成り立つんだよ!!!
手前らなんなんだ白けた目で俺を見やがって!!!!!!!! ふざけんなよ!!!! 俺からしたらお前らなんて交換可能な存在なんだよ!!!!!!!!
あーもう分かったこんな正直な事心の中でしか言えないけど言っちゃうもんね!!!!! お前らに対して言葉で聞いちゃうもんね!!!!!! 何でこんな回りくどい言い方するのか聞いちゃうもんね!!!!!!
新米「でっ・・・」
『チッ』
『チッ』
『チッ』
『チッ』
『チッ』
『チッ』
『チッ』
『チッ』
『チッ』
新米「・・・でっ・・・なにがいいたいん、だよォ」
『チッ』
『チッ』
『チッ』
『チッ』
『チッ』
『チッ』
『チッ』
『チッ』
『チッ』
『チッ』
『チッ』
『チッ』
『チッ』
『チッ』
『チッ』
『チッ』
メンバーA「お前、軽音辞めてくれないか」
~夜~
僕は涙を流しながら最寄り駅までの通学路を歩いていた
泣いているのを隠そうとにずっとバック転しながら途中まで進んでいたけど、途中で気持ち悪くなって吐いてしまった上にそれを見たホームレスが目の前でもらいゲロをしてしまって罪悪感が沸いてしまったのでやめた。
新米「エグッ・・・バンド辞めろって言われた・・・ボーカルなのに・・・ボーカルなのに・・・ボーカルはバンドの花なのに・・・」
僕は歩きながら夜の駅前をただただ、遠足に行って泥濘に落っこちてずぶ濡れになって半泣きで帰る小学生のように泣きじゃくっていた。
『デデデデッデッデ~、デデデデデー デデデデッデッデー、デデデデデーデデー』
新米「これは・・・」
突然聞き覚えのあるメロディーがギターの音で流れ込んできた
そうだ、この曲は・・・
『がんばるっとっきー、つらいときー ゆめがつっむっぐー、おはなしがーすきー』
???「だってー、きづいたのーわたしいーまはー」
新米「童話の、中・・・」
顔を上げると、駅前の噴水広場に一人の男がギターを持って弾き語りをしていた
ギター男「よう少年」
男は僕を見ると気安く話しかけてきた
残念ながら今の僕はバンドを辞めさせられたショックで情緒不安定になっていたのでこう言うベタベタの展開のお誘いを素直には受け取ることが出来なかった
新米「うるへーおっさん!!! お前のギターなんて・・・お前のギターなんて・・・」
ギター男「お前のギターなんて?」
新米「お前のギターなんてなあ!!!!!!!!」
僕は・・・
僕は・・・ゆかりんを裏切ることは出来ない・・・ッ!!!!!!!!!!
新米「今の童話迷宮・・・どうやって弾いたんですか・・・ッ」
~二時間後~
僕はギターの男の誘いにホイホイ乗っかって近所のラーメン屋に来ていた
ギター男「俺の驕りだ、安心して食え」
新米「あっあっ・・あっ理が度おおおオごオ大在ヴァああああ宇和アアアアアアアアアアアああああああああああああああああああああああああああああああん!!!!!!!!!!!!!!」
僕はギターの男に小説や漫画の特性を生かして面倒な説明を抜きにしてそっくりそのまま今までの経緯をギターの男に話していた
ギター男「そりゃアショックだったろうなぁ、新米・・・」
新米「ぞうばんでずよ師匠おおおおおおおおおおおおおおお・・・・うヴぉおおおおおおおおおおおおおおん」
そして既に師匠と弟子の関係になっていた
ギター男「音楽は確かにボーカルだけでも出来るかも知れねぇ。だけどな・・・ギターやドラムだって、こうやって立派に音楽する事が出来るんだぜ」
そう言うと師匠は星空のスピカを即興で弾いて見せた
ギター特有の響きだけでなく、その華麗な指捌きから放たれる一本一本の弦の響きにはそれぞれに唯一つの音色が存在していて、それが唯一つしかない旋律を創り出していた
それはもう芸術としか言いようのないものだった
ギター男「確かに、人間の声の前じゃあ楽器の音色は交換可能な存在だ。だけどな、そこに人の魂が入れば、何にも変える事の出来ない唯一の音色がそこには出来上がるんだ」
新米「師匠ぉ・・・素敵です・・・」
ギター男「よせよ新米、ガチホモみたいだろ」
新米「やんわりと俺を拒絶するところもすっごく素敵です師匠」
ギター男「ハハッ、真面目な顔して頬を赤らめるなよ」
だがこの数時間の間に僕が師匠にほれていたのは紛れもない真実だった
例え同姓と言われようと構わない、僕はこの思いを今すぐにでも師匠に伝えたかった
だけどそれを言うだけの理性が、僕にはなかった・・・
新米「変わりたい・・・」
ギター男「?」
新米「師匠、俺は・・・俺は変わりたいですッ!!!!!」
ギター男「・・・そうか」
すると突然。師匠の顔が真剣なものに変わった
ギター男「新米」
新米「えっ何ですか」
ギター男「俺は実はな・・・『ギターマン』なんだ」
新米「えっ」
新米「何ですか」
僕は一瞬何を言っているのか分からなかった
ギター男「俺はギタリストじゃねえ・・・この選ばれし楽器である『センチュリオン・ギター』を操る『音楽戦士団(ミュージック・ストライカーズ)』の一員、『ギターマン』なんだ」
新米「えっ」
ギター男「だが、音楽戦士団は音楽を集団で奏でるもの立ちで泣く・・・選ばれた楽器を武器に戦う事で音楽を奏でようとする集団なんだ」
新米「えっ」
ギター男「その目的は・・・すべての選ばれし楽器に宿っている『ミュージカル・ハート』を取り出す事で完成する、すべての運命を操ることの出来る最強の記憶媒体・・・『アカシック・レコード』を創り出すことなんだ」
新米「えっ」
ギター男「ゴブッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
新米「えっ」
喋っている途中で何の前触れも泣く師匠は喀血した
ギター男「俺は実は・・・もう長くない・・・この『センチュリオン・ギター』を使って4人の音楽戦士を葬ったが、最後の最後で・・・やっちまったんだ・・・」
新米「えっ」
ギター男「だから俺は託す・・・お前のこのセンチュリオンギターを・・・ッ!!!!! 俺の代わりに・・・アカシック・レコードを悪用しようと狙う音楽戦士からッ、このセンチュリオン・ギターを使って・・・『ギターマン』となって、ミュージカル・ハートを・・・守ってくrゴヴェッ!!!!!!!!!!!!!!」
新米「えっ」
ギター男「頼む・・・ぞ」
それを最期に、師匠は息を引き取った
店主「二人合わせて1,480円になります」
新米「えっ」
師匠はもう、二度と動くことも、師匠の財布の中にお金が在ると言う事も無かった
僕は二人分の代金を支払い、師匠の死体を貴重品を全て剥ぎ取った後に風俗店の裏に投げ捨てて帰路に着いた。
新米「このギター、売ったら何万かな・・・」