こんばんは。
千世子です。
今日は赤霧さんの結婚式の2次会に行ってきました。
2次会って? と思う人もいるかもしれないので説明しますね。一般的に結婚式という言葉でイメージされるのは披露宴で、これは親族一同で行うものなんです。
その披露宴のあとに行われるのが、2次会です。ここには親族はいなくて、新郎新婦の友人や会社の同僚が参加して、ワーっと祝う、そんな会です。2次会という言葉のイメージで居酒屋が連想されがちですが、たいていどこかのレストランを貸し切って行われます。
この2次会に着ていく服が大変で、気合を入れつつもそうは見えないような……カジュアル過ぎず、フォーマル過ぎずがいいと思っています。
なので『私服で着るのは恥ずかしいけれど、こんなの機会だから』な、ピンクのちょっとフリフリしたものを着るようにしています。
自分では似合っていると思っていますが……他の人はどう思っているんでしょうか……少し不安です。
会場に着いて、中を見渡して赤霧酒店の常連組の元に行きました。常連のほとんどの人がいて、ちょっとほっとしました。
残りの人たちは赤霧さん、奥さんの友人さんたちでしょうか。知り合いの友人さんを見るとわくわくしてしまいます。
時間が近づくにつれ、会場は少しずつ静かになっていって……開始時間と共にウェディングソングが流れ始め、赤霧さんたちが入場してきました。
白いタキシードを着た赤霧さん、そしてウェディングドレスを着た奥さんが各テーブルにキャンドルサービスをしていきます。
今はもう、何も想いはありませんが……タキシード姿の赤霧さん、すごくかっこよかったですっ……惚れ惚れしちゃいました。
それ以上にウェディングドレス姿の奥さん。うう、キレイでしたっ。やっぱり憧れですねっ。
キャンドルサービスが終わり、各々飲み物を持って、赤霧さんの挨拶。
「じゃ、楽しみましょう。乾杯っ」
いつ聞いても男前な乾杯ですっ。
バイキング形式なので、何度かテーブルを往復しているのですが……やっぱり、と言ったらアレですが、声をかけられますねぇ。けっこうな頻度で。
相手に嫌な顔されないようにと、愛想良くやっていると……うーん、昔からのこととは言え、複雑です。
下心が見え始めた辺りから、それとなく彼氏の話を振る。このタイミングもうまくなったものです。
1時間ぐらい経過したころでしょうか。赤霧さんがマイクを片手に壇上に上がりました。
「皆さま、お楽しみのところ申し訳ございせん。今から、ビンゴ大会を始めます」
2次会定番のビンゴ大会のようです。ビンゴシートが配られました。
「景品は全員分用意していますが、もちろん先にビンゴになればなるほど、いい景品が手に入ります……というわけでもありません。ビンゴした人がさらにくじ引きをして、景品が手に入ります。結局、運です」
ご当地スイーツセット。
近江和牛ステーキセット。
ご自宅カラオケセット(懐かしいっ)。
商品券、消臭スプレーなど、いろいろ。
そしてその中でっ。
18年物のウィスキーっ!
磨き二割三分の純米大吟醸っ!
「うわぁ、すごいですね、皆さ……」
すごい良い提案があったので、赤霧酒店の常連組にそれを言おうとしたとき、ひさしぶりに、赤霧酒店の常連組を赤の他人のように感じました。皆さん、景品のお酒2本に心が奪われているようです。
誰か1人でもビンゴして、どちらか当たったらみんなで呑もう……この考えは、甘すぎました。
「では、始めましょうか」
どうか、私に運をっ。山崎くんの3ヶ月ぐらいの運を私にっ(何てひどい)。
他人の運に頼ったのか、私は最後のほうまでビンゴすることができませんでした……
ちなみにお酒2本は赤霧さんの友人さんに持って行かれました。……どうにかして、私の景品の商品券3000円分と交換できないものでしょうか。
ビンゴ大会が終わって、ある程度落ち着いたところで赤霧さんたちのところへ挨拶へ行きました。
「このたびは、おめでとうございます」
「ありがとうございます」
私がこの場にいれること、そしてこうしてお祝いできること、2人の幸せそうな姿を見れるということ。それらすべてに感謝です。
私は結婚式の2次会の帰り、いつも思うことがあります。
結婚したいっ!
いつもいつも思います。愛する人といっしょになって、それを祝ってもらえる。何てステキなことでしょうか。
今は相手がいるから、余計にそう感じたりするんでしょうね。