Neetel Inside 文芸新都
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女王気質の彼女と俺
第2話 思いつき

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あの日から数日が経つが俺が2階へと続く階段を上る足取りは恐ろしく重い。あの時のバレエダンサー並の足取りの軽さが嘘みたいだ。

なぜこんなことになった?あの時張り紙には奴の名前はなかったジャマイカ!!まさか、これは教師の陰謀?!あの厄介者を俺に擦り付けるための陰謀だな?!クソ~!!こうなったらこのまま職員室に行ってこうぎ・・・・

う゛っ!!!!

俺悶絶

「何朝からぶつぶつ独り言言ってんのよ?」

「お前は、俺のわき腹を刺す前にそれを言えんのか?!」

「で、話があるんだけど!!」

なぜこうも人の話を無視してこんなに目をきらきらさせれるのかね?

「なん?つか早く教室に入んないと遅刻になるんだけど」

「もう!!だいたいなんで早く来ないのよ!!後で絶対ツラ貸せよ!!」

お前に会いたくないからだよ!つかツラ貸せっていつの時代だよ・・・

そして朝のHR(ホームルーム)が終わった後、俺はおとなしく後ろを向いてツラを貸した。

「なんだよ話って、どうせくだらん事考えてるんやろ?」

「あたしがいつくだらん事言ったん?!」

オイ!なぜ自信を持ってそれを言える?理科の村山先生のズラ外しやら昼時の売店でパンを全部買い、転売するなどなど・・上げたらきりが無いくらいくだらないことだらけだぞ!しかも、全て俺が実行した!いや、させられた。

「まぁそれはそれ」

おい!!それだけ?!

「で、今度はなんだ?」

「あ!あんたがグチグチうるさいから忘れてたじゃない!」

人のせいか・・・

「バンドやりましょ!!あたしボーカルね!」

俺は幼稚園児のままごとを見るような目で雅を見た。

「何優しく微笑んでるのよ気持ち悪い。」

軽く傷つくぞ?

「俺、楽器なんて弾けないぞ?」

「いいわよ!あたしだって弾けないし」

でた、得意の無計画発案・・・どうせ昨日、どこかのバンドのDVDでもみたんだろ。

「あたし昨日、けい◎ん見ちゃってさ、すっごく感動したの!」

そっちか・・・・

「だから、やるわよ!あたしボーカルでギター、あんたはタンバリンにジャーマネ!」

・・・・・・・

まぁツッコミどころは一杯あるけど

「後ドラムとベースはどうすんだよ?」

「そこなのよね、問題は・・・」

問題は他にもあると思うが。

「よし!!明日からドラムかベースができそうな奴を探し出して勧誘よ!1人くらい経験者が欲しいからね。」

「勝手にやれ・・・・う゛っ」

「何か異論でも?」

「御意」

こいつの唐突な思いつきで俺のジャーマネ生活も始まった・・・・

       

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