Neetel Inside ニートノベル
表紙

スター☆の短編小説
「君の笑顔は宝物」

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屋上で一人私は時間を潰していた。

授業にもろくに出ていなかった。

気がつけば、私はクラスから浮いた存在になっていた。

そんな私の居場所は、この屋上だった。

もぐもぐ

「サンドウィッチーうまーw」

屋上は、本当に広くて寝そべれば空がすごく広く感じた。

「んーもう入学して・・・3ヶ月か・・・このままじゃずっとひとりかもなぁ」

そんなことを私は毎日のように言っていた。

私は、人と接することが怖かった。

もちろん、トラウマがある。それは小学6年の時だった。

その頃は、私にも友達がいて充実した学校生活を送っていた。

友達からは「卒業しても、仲良しだからね」と言われてすごく嬉しかった。

でも・・・卒業式の日にその出来事は起こった


「さーて卒業式も終わったし帰りますか」
「えっと・・・あたしの靴はとあったあった」

ガチャ

「あれ?手紙??友達からかな??まぁいいやお別れの手紙かもしれないし見ちゃおう」

今、思えばこれを私は見るべきではなかったんだと後悔した。

でも、その時の私はそんな予感すら感じなかった。


ピラッ






「え?」

そこに書かれていのは友達から私への恨みのあるようなメッセージだった・・。


山岡あまずへ

あまず、あたしさ実はあんたのこと大っきらいだったんだよね。

いつも、人にちやほやされて何様のつもり?

ちょっと、人から好かれるからって調子に乗ってるんじゃないの?

卒業式を迎えてみて私はホッとしてる。だって、あんたの顔見なくてすむから。

あー最後に言っとくわ。あんたのこと、友達だなんて一度も思ったことないから。

じゃぁ、さよなら。



私はこのメッセージを(手紙)を読んで悔しくて涙が止まらなかった。

どうして?あたしは・・・友達だと思ってたのに・・・なんで?ねぇなんで?

と家に帰って部屋に閉じこもり声が枯れるまで泣いた。

お姉ちゃんに

「ご飯できたから、食べよう。」
「ぐすん・・うん・・」


あたし何やってんだろう・・・・。お姉ちゃんに迷惑ばっかかけて・・・。

ダメな妹だな・・。。ほんと・・だめだなぁ・・・

思い出すだけで涙が止まらない・・・。

「あ・・こんなこと忘れたいのに・・どうして思い出すのかな・・」

屋上で、私はいつも泣いていた。


その時だった・・・。

ガチャキィィィ

一人の男の子が私の目の前に現れた。


「ぐすっぐすっ・・・だれ?」
その男の子は何も言わず私に近づいてきた

そして、その男の子は私に話しかけてきた。

「お前・・・何してんの?」

とあきらかに・・・不思議そうな顔をして聞かれた。


「え?見てわかんないかな・・授業サボってるの」
「へー・・あーあれか反抗期ってやつ?w」
「ちがうよ・・。人が怖いの・・・」
「え?人が怖い?」
「うん・・・」
「よくわかんねーけど・・・授業サボるのはまずいだろw」

「そうだけど・・・ってところであなたは誰なの?」
「あぁ俺か?俺は、十岡由貴まぁよろしく」
「あたしは・・山岡あまず・・・」
「へぇ~変わった名前だなw」
「そうだね・・よく言われるよ・・」
「まぁあまずそのなんだ・・・ちょっとずつでいいから授業参加しろよな?」
「無理だよ・・・・人が怖いもん・・・・」
「俺と話せてるのに無理なもんか・・・」


「んじゃーそろそろ俺教室に戻るわ。また来る」
「もう来ないで!!」
「じゃーなあまず」
キイーガチャン


なんなんだろう・・・十岡って言ったけ・・変な奴だな・・・。

次の日私は、十岡の言ってみたとおりに
恐る恐る教室に向かった・・・。


朝、早く来たため教室に誰もいなかった。

「入学式以来この教室入ったの久しぶりかもしれないなぁ・・・」
なんであたし・・・こんな簡単なことが出来なかったんだろう・・・

ガラー

ビクッ

「あれ?あまず?」
「えっと十岡だっけ?」
「そうそう俺俺」
「なーんだちゃんと教室来れてるじゃん」
「だって今は。。。まだ人が少ないし。。。」
「まぁでも、これってある意味第一歩踏み出したな」
「え?!」
「これからもっともっと、慣れていけばいい」
「無理だよ・・・。」
「無理なもんか、俺もいるしさ。みんなそんなに悪いヤツばっかじゃねーぞ?」
「わかった・・・。頑張る」


それから、私は徐々に教室に行くようになった。
そして、挨拶もできるようになった・・・。

「あまず変わったな」
「本当??」
「あぁ・・出会った頃のお前、目付きとか鋭かったし・・マジ怖かったよ」
「ごめん・・・。」
「いや。。でも人って変われるんだなって俺は学んだよ」
「由貴のおかげだよ・・」
「そう言ってもらえるとこっちとしても嬉しいわ」

そして、私たちはいつの日か彼氏彼女の関係になって行った。

「あまずー!!俺お前のこと大好きー!!」
「あたしもー由貴のこと大好きー!!!」

そして、私は初めてを全て由貴に捧げた。


「怖がらないで、大事にするから・・」
「うん・・」
「いい子・・・じゃぁいくよ」
「きて・・・」

そして、付き合って二年が経った日のことだった。

嫌な噂を耳にしてしまった。

「十岡って二股らしいね」「うそマジで?!最低じゃんそれw」「だよねーwないよねーw」


「え?由貴が二股?そんなわけ。。。ないじゃん」
私は、噂が噂であると信じていた。でも、現実はぜんぜん違った。



「由貴・・・あのさ」
「んー何?」
「二股とかしてないよね?」
「は?んなもんするわけねーだろw」
「だよね・・・」

でも、その言葉すぐ裏切られることとなった

ある日私は、親に頼まれて買い物にでかけた。
たまたま見かけたアクセサリーショップに寄ってみた。


これ綺麗・・・・由貴とおそろいで欲しいな・・・。
と思ってると・・カップルの話し声が聞こえた。

「由貴-wあたしこれ欲しい!!」
「んーこれ?いいじゃん!」
「お揃いで買おうよ」
「だなw」
チュッとおでこにキス

私はその光景を見て、自分の目を疑った・・・

嘘だよね・・・由貴は二股なんかしてないって言ってた・・なのに・・・どうして?


私は、屋上に由貴を呼び出した。

「話って何?」
「この前さ、アクセサリーショップでさ・・由貴と彼女見たんだよね・・」
「え・・・・」
「どういうことか説明してもらえないかな?」
「あー見ちゃったんだ・・・なら話すわ」
「最近、仲良くなった理世向こうから告られてどうしても付き合って欲しいって言われて・・・
付き合ってしまったんだ・・。ほんとごめん。でも、俺はあまず一筋だから信じてくれ」

と由貴は土下座をしてきた。

でも、私は信じれなかった。
「由貴顔あげなよ・・・」

私は、由貴の顔に思いっきりビンタをくらわした。

「いってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ何すんだよ!!」

「もうあたしたちダメみたい。別れよう」

「お前がその気なら俺は別にいいけどな」

「由貴・・・大好きだったよ・・・ばいばい」

そう言って私は、また声が枯れるまで泣き続けた。

もう男の人なんて信じれない友達も信じれない。


どうすればいいのかわからず私は、自殺しようと決意した。

でも、できるわけもなくただただ時間が過ぎていくだけだった・・・。

「あたしどうしたらいいのかな・・・」とまた気がつけば屋上にいた。

「もうどうしたらいいのかわからないよ・・。」

そんな時、私はCDショップに立ち寄った。

音楽を聞いて、嫌なこと忘れようと思った。


ヘッドフォーンをつけて私は音楽の世界に入った。

永遠と流れる音楽が私の嫌な出来事を忘れさせてくれた。

そして、いつの日か私はバンドをやってみたいと思うようになった。

でも、バンドをするには楽器もいるしメンバーも集めなくてはならない。


とりあえず、私はクラスの人達に呼びかけた。

「バンドやりたい人是非!!」

でもやっぱり誰も相手にしてくれなかった。

そんな時だった・・・ビラを配っていたら風に飛ばされた

あーwwwちょっ待ってwww

足元にビラがwまずい・・・

「はい、これ落ちてたよ」
「どうも・・」
「バンドのメンバー募集してるの?」
「はい・・」
「へー面白そうだね。少しだけベース経験あるけど僕で良ければ入ろうか?」
「ほほんとですか?!」
「あと、連れにギターできるやついるから」
「ありがとうございます!!」

そしてもう一人はキーボードができる子がいたのでその子にお願いして入ってもらった。

ちなみに、バンド名はsmile&music

そして・・・学祭で私たちは披露することになった

「今日、私たちは初のライブをします。最高のライブにしたいと思います」

いぇぇぇぇぇぇぇぇいw

ライブは大盛り上がりだった。

ちなみに、私の担当はボーカルだった。

声が良いとは言われたことがあった。まさかここで役に立つとは思っていなかった。

そして、中3になり受験シーンズの真っ只中だった時

「あまず、俺ら付き合わない?」
とあの日ビラを拾ってくれたベース担当のもっちゃんが私に告ってきたのだ。

「よろこんで」と言って私はもっちゃんと付き合うことになった。

彼は、すごく根は真面目ででもすごく面白くて気がつけば夢中になってた。

「俺、前の彼氏さんみたいなそんな思い絶対、あまずにはさせないから」

「もっちゃん・・・。ありがとーw」

ぎゅ~~~

私たちは、相思相愛だった。

「あまずは、笑顔のほうがいいよ。すごく可愛い」

「ありがとう」

「次の曲は、「君の笑顔は宝物」にしようか」

「いいねそれw作詞また書いてくるね」

「おう!期待してるぞあまず」


君の笑顔は宝物

君の笑顔を見てるだけで僕は幸せになれる

君の笑顔を見るたび僕は恋に落ちる

気がつけば、君のこと目で追ってる

気がつけば、僕は君のことで頭がいっぱいになるんだ。

すきだよ、大好き。ずっとずっと大好き!溢れ出すこの想いきっと君に届くはず

君の笑顔は宝物、君の笑顔は僕にとっての宝物


end

       

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Neetsha