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図書準備室

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「ねえ、えっちしようよ」
 と茅野が言い出した。放課後の図書準備室。断る理由なんてなかった。
 ソファに腰かけて漫画を読んでいた俺は、そのまま横になった。茅野がその上に制服姿でまたがる。
「あー。鍵かけたっけ」
 俺はちらっと図書室へ繋がるドアを見た。
「かかってんじゃね」
「かかってなかったらやばいじゃん。たしかめてよ」
「おまえがいけよ」
「めんどくさー」
 茅野がドアまでいってがちゃがちゃやった。鍵はかかっていた。
 はあーと深々としたため息をつきながら俺の上に戻ってきて、胸元のリボンを外す。結んであるのは嘘っぱち。フックでひっかかっているだけのリボン。なにもかもが見せかけだけ。
 シャツのボタンに手をかけた茅野がぱたっとその両手を垂らした。
「めんどくさい」
「こっちだってそーだよ」
 とはいえ、ズボンの中はとっくに大変なことになっているので、俺はいそいそとシャツを外してやった。
 白いブラがご登場。俺はちょっと身を起こして茅野の背中に手を伸ばし、フックを外した。ブラがぱらりと落ちる。
 白い乳房には静脈が浮いていて、茅野が呼吸するたびに少し膨らむ。乳首はピンク色をしていて、あまり大きくはない。
 俺はそれを下から持ち上げるように揉んだ。茅野は高校二年生にしては胸が大きいほうだと思う。ほかの女の胸なんて見たことないけれど。
 おっぱいをもんでいると幸せな気持ちになった。なにもかもがどうでもいい。酒を飲んだような気分。
「みせて」
 茅野が乳を揉みしだかれながら、俺のズボンに手を伸ばしてきた。ベルトが外される。ジッパーが下ろされる。茅野はトランクスごとズボンを下ろした。俺の逸物がびよんと現れる。
「包茎」
「うるせー」
 茅野がおっぱいにまとわりつく手を掴んでソファに押し付けた。
「動いちゃ駄目」
 そういって、俺の勃起したそれを掴んだ。指先で皮を少しずつ剥き下ろす、かと思えばまた戻す。それを何度も繰り返されるうちに、俺のそれは最大まで膨らんだ。息が苦しい。
「出そう」
「駄目」
「ちょ、マジで無理。さっさとやろうぜ」
「もー」
 茅野はパンツを脱いだ。足首に引っかかった布きれをえいえいっと蹴って床に落とした。淡く生え揃った黒い三角形がスカートの奥に見える。
「スカートも脱いじゃお」
 俺もシャツを脱ごうとすると睾丸を握られた。
「駄目」
「なんで」
「パンツだけ下ろされてる方が情けないから」
 サディスティックなことである。逆らっても仕方ないから、俺はそのまま抵抗するのをやめた。
 ご丁寧に靴下まで脱いだ茅野が、俺にのしかかってきた。勃起したそれに、自分のまたぐらを押し付けてくる。スマタだ。毛と毛がふれあうじょりじょりした感覚。
 首筋を軽く噛まれてから、キスされた。顔を背けようとすると無理やり戻される。茅野はキスするときに目を閉じない。細めもしない。そして視線を合わせることを強要してくる。股間同士をぶつけあっている最中に相手の顔なんてどうしてまともに見なければならないのか俺には理解できない。気まずいことこの上ない。股間に痺れが走って顔が緩むたびに、茅野に見られていることを感じる。
「んっ……ぁ……んん……あぅ」
 茅野の声が色気を帯びてきて、頬に朱が混じり始めた。八重歯から唾液が滴っている。キス。唇をあまがみされる。
 俺の逸物が、子を作ろうとして長く硬く強くなる。かわいそうに、子供が作れる気でいるのだ。
「はあっ……ああん……! いい、いいよぉ……っ!」
 茅野が苦しそうに声をあげる。またぐらを押し付けてくる力がどんどん増して来る。倍加的に速くなっていくその腰振りにとうとう俺の逸物が耐えられなくなった。俺は一声うめいて射精した。
「はぁ……。あれ、えっ……? うそ、イッたの……もう……?」
「あー、気持ちいい……」
「なにやってんのよ、もう」
 茅野はテーブルの上のティッシュに手を伸ばして、散った白濁液を拭い取った。眉間にしわが寄っている。本気で怒っている。恨めしそうに俺の萎えた逸物を睨みながら、指でつまんで振り回した。
「ねえ、このちんぽ? このおちんぽが駄目なおちんぽ? ねえ?」
「や、やめろって……わるかったよ」
「スマタだけでイくなんて、最っ低。女の子のことなんだと思ってんの? この早漏。短小!」
 茅野はテーブルにたまたま出ていた定規を手に取って俺の股間に当て添えた。俺は慌てて身を起こそうとしたが茅野の人間離れした力で抑え込まれる。
「はかってあげる。二度とこんな粗相をしないようにおちんぽに教えてあげる」
「や、やめ……ああっ……」
「うわ、萎えたら五センチもない……なにこの皮? 余りすぎ……よくこれでセックスなんてできるね? こんなおちんぽで恥ずかしくないの?」
「う、るさい……」
「この短小。この包茎。あたしがシテあげなかったら、あんたなんて、ずっと童貞だったんだからね。ずっとひとりで、エロ本片手に、三十になっても四十になっても暗い部屋の中でシコシコシコシコ。悲しい人生だね?」
 俺はかっと頭に血が上って、茅野を押し倒した。息があがっていた。
 茅野が俺の下腹部を見ている。俺も釣られて見下ろした。勃っていた。
 茅野がすっぽんぽんの腰を跳ね上げて、俺の睾丸を揺らした。
「はやく挿れてよ。またすぐ漏らしちゃう前にね」
 もう怒りもわかなかった。茅野のツンとした顔を見ているだけで理性が吹っ飛んだ。俺は野蛮人のように茅野のまたぐらに逸物を押し付け、その流れに任せて挿入した。ずる、ずるる、と逸物が膣の中を進んでいく。そのたびに茅野の白い身体がぴくんと跳ねた。あっ、あっ、と泣き出しそうな声をあげる茅野をどうにかしてしまいたくて、俺は闇雲に動きまくった。何か喋った気がするが覚えていない。きっと思い出すのは憚られるようなことを言ったに違いない。
 茅野の顔が真っ赤になっていく。目に涙が滲んで、呼吸をしたがるようにのどをひくつかせた。その唇を奪った。上も下も侵略した。茅野の手が俺のシャツを引きちぎった。俺は爪先で靴下を脱いで、俺たちは正真正銘のすっぽんぽんになった。窓の外では野球部が白球を打ち上げ、どこかからブラスバンドの演奏が聞こえて来る。
「イク、イっちゃう、イっちゃうよぉ、あっ、ああん、やっ、あふっ、んっ、んんっ!」
「はあっ……はあっ……かやの、かやの、かやのかやのかやのぉ!」
「うんっ……いいよ、いい、がんばってるね、えらいよ、えらいから、もっと、もっと奥までシてえっ!」
「ああああああああイクイクイクイクイクイクああああだめだめだめもう無理ぃっ、あっ、ああっ!」
 どぴゅっ、ぴゅぴゅっ!
 子種が子宮まで届くように俺は最後の一突きを茅野にぶちこみ、俺は脱力した。胸板で茅野の胸を味わいながら、乱れた茶髪に顔を埋める。萎えた逸物が自動的に茅野の膣から零れ落ちた。
「ああ……」茅野の爪が俺の背中をかく。
「よかったよぉ……すごくよかった」
「おう……」
「ふふ……あーあ、もう二回も出しちゃったから、このちんぽ、しばらく使い物にならないね?」
 茅野が俺の逸物をまた指で挟んで振った。ぴっぴと子種のしずくが飛ぶ。
「やめろって……男の大切なちんぽをなんだと思ってるんだ」
「おーもーちゃー」
「おまえなあ……ん」
 キス。
 しばらく濃厚なやつをやってから、唾液の糸を残しつつ、顔を放した。
「ね、結婚しよ」
「結婚? なんで」
「なんでって、したいからすんの。駄目?」
「俺んち金ないぞ。俺もたぶん働いたりとかできないし」
 茅野が俺の睾丸をぴんと指で弾いた。
「ヘナチン」
「うるせー。俺のせいじゃねー」
 茅野は、俺の逸物をぐりぐりいじりながらぼそっと言った。
「でもさー、したいときにしないと、ずっとしないままでいそうな気がするんだもん」
「何を」
「結婚」
「ああ」
「だからさ、してよ。でさ、高校もやめて、二人で暮らそうよ。働き口ならあたしが用意するから」
「働き口?」
「あたしが家のことやるから、あんたは小説書くの。好きなんでしょ?」
「あー。そんな簡単じゃねえし」
「いいじゃん、なんとかなるって。いいから、いいよっていってよ。結婚しよって」
「じゃあ、するか、結婚」
 大した気持ちで言ったわけじゃなかった。
 茅野はそれを聞くと嬉しそうに笑って、ちゅっと俺の額にキスした。悪い気持ちはしなかった。
「じゃあ、これはもういらないね」
「え?」
 茅野はあたりに散らばった俺の制服を下着ごと掴むと、窓の外から放りなげた。女子の悲鳴が聞こえた。
「ちょ、おま!」
「結婚するなら、もう高校なんてどうでもいいじゃん」
「だからってなんでこんなことすんだよ! 俺どうすりゃいいんだ」
「あたし一度あれ見たかったんだあ。ちんこ押さえながら全裸で走ってくやつ。やってよ。ここから見てるから」
「ふざけんな!」
 俺はその場の勢いで、茅野の制服も窓の外へ投げ捨てた。男子の歓声があがった。茅野が真っ青になった。
「な、なにすんの!?」
「おまえだってやったろ」
「あとで、あたしが、拾ってこようと思ったのに!」
「え」
 二人のすっぽんぽんが、ちんことまんこ丸出しで向かい合った。
「どうすんのよ」茅野が唇をすぼめている。
「どうしよう」
「どうしよう、じゃないよ。ちんこそっくりに落ち込んじゃってさ。もう、なんなのよこれ。見てるだけでむかつく」
 茅野はまたちんこを掴んでぶんぶん振った。今回は俺が悪いのでされるがままだ。
 どんどん、とドアが烈しくノックされた。ドアが開けられるのは時間の問題で、そして俺たちには靴下すらなかった。
 仕方ない、と茅野が言ったので俺は振り向いた。
「仕方ないって? あっ」
 茅野は俺に腕を回して、ソファにごろりと横になった。
「見せちゃお」
 逆らえなかった。
 俺が若さをフルに発揮させて勃起させたちんこを茅野のあそこに突っ込むのと、鍵を持ってきた誰かが準備室のドアを開けるのが同時だった。腰を振る俺と、図書委員らしき眼鏡をかけたショートヘアの女の子と目が合った。
 俺はその子の顔が赤くなっていくのを見ながら、彼女が悲鳴をあげる前に三度目の射精をした。だが、連続セックスでへばった茅野からちんぽを取り出してもまだ勃起がおさまらなかった。俺は駆け出していく図書委員の女子を全裸のまま追いかけて、捕まえた。おさまりがつかなかった。
 準備室に連れ込んで、裸に剥いた。眠ってしまった茅野のそばで背後から何度も何度も突いた。女の子の眼鏡が落ちた。嫌がる声がだんだん艶っぽくなっていった。
 この時の彼女が制服を持ち帰ってきてくれたために、俺も茅野も、いまだに高校生をやっている。そしてその子と茅野との間で俺の奪い合いになり、図書準備室では俺のちんぽを争うようにして彼女たちと3Pに明け暮れるようになるのだが、それはまた別のお話。
 今日も俺は黒い革張りのソファの上で眼を瞑り、どちらがどちらなのかもわからないまま二人の女の子の身体をもてあそぶ。揉み心地の違うおっぱい、すれ心地の違う膣。同い年の男たちが自分の部屋でシコシコとオナニーしている時に、俺の逸物は柔肌めがけて白濁液を飛ばす。俺はのしかかってくる二人の冷たい身体を抱き締めながら、窓の外ののんびりとした青空にペニスを曝け出す。ああ、しあわせ。

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