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2011/05/26

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 今回の夢の中では自分の体がまるで無いようで、テレビゲームを脳味噌で操作し、その画面だけが見えているような感覚だった。画面上には白い髪を揃えた褐色の女の子が飛んでいて、それを上下左右に動かすことができた。横から蜘蛛のようなものが飛来してくるので、当たったらまずいという直感に従い回避させた。どうやらこれはシューティングゲームだろうと見当がついたところで弾やボムは出ないだろうかと奮闘したものの、豆粒一つも発射できなかった。
 そうこうしてるうちに女の子が蜘蛛に捕まって、うまく身動きが取れなくなってしまい苛立ちを覚えた。しかし同時に蜘蛛に纏わりつかれた女の子を見て、あろう事か僕は並々ならぬ劣情を抱いてしまった。いつの間にかシューティングそっちのけで女の子を蜘蛛にぶつける事だけに専念していた僕はふと我に返ると、この状況に既視感があることに気付いた。そしてこの耽溺がどれほど悲惨な結果をもたらすのかも思い出し、慌てて僕は脳内警報装置を鳴らして現実の自分を必死に叩き起こそうとした。

 現実に引き戻され、最悪の事態を想定しつつズボンに手を伸ばす。どうやら間一髪それは免れたようだったのでしばらくトイレに座って主に下半身を落ち着かせる。パンツを洗う羽目にはならなかったが、どっちにしろこのことを夢日記に書かねばならないと思うと、卵の殻にでも籠っていたい気分になる。ままよ、とにかく今はすべて忘れて夢路を行こう。
 
 
 夢に帰還すると、先ほどとはまた違うゲームの画面が広がっていた。今度は横スクロールのアクションゲームらしく、ジャングルの中に主人公らしき迷彩服を着た男がいたので動かせるかどうか試した。敵への攻撃方法も理解し、さっきの女の子よりかは動作に馴染むことができたように思えた。早速湧いて出てきた赤茶色の装甲を纏った兵士たちに銃の乱射をお見舞いし、まるで魂斗羅みたいだなと思いつつ難なく進んでいくと、卵色の腹にたっぷり脂肪を蓄えたボスらしき二足歩行の鰐が出現した。いかにも強そうではあったが、随分操作にも慣れてきていたので鰐はあっさりと蜂の巣にされ爆散し、剥き出しの内臓が辺りに散らばった。そんな洋ゲーテイストを賞味しながら、次のステージへと向かった。
 敵基地の内部に侵入し、攻撃も激しさを増してきた。タケコプターの下に三角フラスコがついたような敵が追尾してくるのを撃墜するのに苦戦を強いられたが、何とかボスの所まで到達した。しかし侍の風貌からプラナリアの頭が飛び出たような愛嬌のある姿に油断していたら、目にもとまらぬ速さで居合斬りを決められて即死してしまった。
 ステージの途中からやり直しとなり、対策を講じていると隠しアイテムを発見し、それは一定時間無敵になれる代物だった。これはチャンスとばかりに憎きプラナリア侍に無敵状態のままで再戦を挑んだが、居合斬りを無効にするまでの効果は無かったようで、即座に斬り伏せられてあえなくゲームオーバーとなった。

 現実に戻り、日記を書く。プラナリアは今頃おねんねの時間だろうかと考えながら。
 
7, 6

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