邦題無題/朝田ニコル
くだらない事で笑って騒いでた僕らは今も変わっていない
怒られる度に悩みまた怒られる 未完成のまま僕は生きてる
千切れ雲君は見上げて黙ってた 彼らは今日も詩人を悩ます
さざ波はまたいつかここに帰りつく 時代の波に流されぬよう
悲しみに暮れて布団に篭る夜 世界は雨を降らせてくれない
人生はイエスノーでは飾れない 祖母の言葉を口ずさむ夜
夢を見て掴みかけては目が覚める そして明日もまた夢を見る
星空を両手の枠で切り取って街に住む君に届けに行こう
思い出を色褪せぬまま閉じ込めた僕ら自身がタイムカプセル
オレンジの街灯浴びて帰り道 騒がしい街が少し心地良い