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式機

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ここはどこだ……私は一体誰だ……。
何も分からない……何も……。

私が、私という意識を持った時には、既にここに立っていた。
誰かに連れてこられたのか、自分の意思で来たのか、それすら分からない。

周囲には見慣れない装置が整然と並び、ところどころで噴煙をあげている。
遠くまで意識を持っていき、注意深く見回してみると、私が居る部屋……と
言うべきか、この空間の広さが把握できた。

縦410メートル×横410メートル×高さ20メートル程の円形状になっている空間。

……私は、丁度その中心に居た。

一体、ここで、私は何をすればいいのか……?
目的も無くここに居るとは考えにくい。

暫く思考を巡らせてみたものの、思い出せる事は何も無く、思い出す気配すら
なかった。
当然だ、私は今生まれたも同然なのだから、そもそも記憶というものが無い。

私が私を認識してから1分19秒が経過した時、部屋の隅にある通路から
何かがこちらへ近づいてくるのが確認できた。
何故だか、すぐに敵だと分かった。

私は、まず敵に対抗するために何が出来るのかを確かめるため、体のあちこちを
動かしてみる。すると、唐突に色々な事を思い出し始める。

……各武装リロード完了
…………レプトン・クォークマニピュレーションを起動
……展開中……展開完了。

システム、通常モードから迎撃体勢に移行

……敵はまだ動かない。
こちらの様子を伺っているようだ。

相手の武装を検知しようとスキャンを試みるが、
体長が175cmで重量が188キロだという事しか分からない。

人間として見る限りでは、余分な脂肪も無く体長も標準サイズだ。
だというのに、188キロも重量があるという点に危険を感じる。

先制攻撃を仕掛けて様子を見てみるか、と思ったその時、敵が動いた。
正確には、私の初動の後に動いたにも関わらず、既に目の前に立っていた。

敵の下顎部が真っ二つに割れ、中から何かが霧状になって噴出された。

一斉射撃開始

レプトン・クォークマニピュレーション沈黙……起動エラー
……機能持続不可……再起動不可……左側頭部に衝撃を感
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