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禁煙カフェ16/チンコレディブル教授

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禁煙カフェ16/チンコレディブル教授


「あんた達俺のライバルキャラとかじゃないからね!?」

「冗談はさておき、これからどうするのかね?」
 それが問題だ。家にはもう帰れないだろう。
 かと言っていつまでも自宅近辺をうろついていては捕まるのも時間の問題だ。
「ちなみにカフェにはもうマスコミが殺到してるわよ」
「なにしろ人間が二次元のごとくぺしゃんこになった凄惨な圧死事件だからな」
 淫魔と魔法使いの会話を聞いて地蔵がしみじみと感慨にふける。
「あのカフェがこんなに有名になるとは……。ずっとあの商店街を見守ってきた私も感慨深いよ」
「あんた絶対疫病神だろ!?」
「む。最近の若者は常識を知らんな。地蔵は神ではない。仏だ」
「どっちでもいいよ! それより早くどこかに逃げないと……」
「落ち着きたまえ。何のために私がここに来たと思ってるんだ」
「え。そういえば、助けてくれるんですか?」
「うむ。二次元に魂を捧げた同士の危機を放っておくわけにはいかない。我々新都魔術教団が君を保護しよう」
「いや俺は別に……」
 二次元に魂を捧げていない、と言いかけて店員はやめた。
 どのみち行くアテがないのは事実なのだ。
 ここでその新都魔術教団にも見放されれば本当に圧死事件の犯人として捕まるより他になくなってしまう。

 店員は覚悟を決めた。
「に、二次元いいですよね~。ハハハ……」
「そうだろう! 歓迎するぞ我が同士よ!」
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