俺の魔王がこんなに可愛いわけがある

勇者「おはよう魔王」ｶﾞﾁｬ

魔王「あ」

勇者「着替え中！」

魔王「出てけ！」

勇者「俺の股間がギガデイン！無理です大佐！」

魔王「お、おのれぇ・・・」

勇者「魔王たんｸﾝｶｸﾝｶ」



†



勇者「ふぅ…イオナズン」

魔王「朝っぱらから貴様は」

勇者「この不夜城に朝も夜もないさ、あるのは二人の永遠の時間だけさ」

魔王「意味がわからないのでカッコよくはない」

勇者「そんなことよりもう股間がザオラルなのですが」

魔王「失せろ！ニフラム！」

勇者「魔王たん酷い…」

魔王「まだ傷も完治してないのに、おかげでヒリヒリする」

勇者「ならこのバブルスライムローションを使って…」

魔王「（こ、こんなものあったのか）」

勇者「塗り塗り」

魔王「するか！」ﾎﾟｶｯ



†



勇者「（僕は幸せだ）」

勇者「（もう帝国も世界もどうでもいい。魔界だって）」

勇者「（魔王だけいればいい）」

ｺﾝｺﾝ

手下「ｷｷｯ、勇者様…」

勇者「・・・・・・ふん」



†



女格闘家「勇者、私はあなたを殺す」

勇者「・・・・・」

女格闘家「兄の仇、討たせていただきます」

勇者「・・・・・」

女格闘家「何か言ったらどうなの！」

勇者「ふぁ～あ」

女格闘家「ﾋﾞｷﾋﾞｷﾋﾞｷ」

勇者「あーお前格闘家の妹か。それはそれは、遠路はるばるご苦労だった」

女格闘家「なめた口を！」

勇者「たかだかＬｖ．２０の小娘がいきがったところでなあ…なあ？」

女格闘家「ふん、これを見てもまだそんな口が？」

ｿﾞﾛｿﾞﾛ

勇者「おー、こりゃまた大所帯で」

女格闘家「聖女拳闘師団、総勢８０！我らここに集結せし！逆賊・勇者を討たんが為に！」

勇者「ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ」

女格闘家「どこまでも貴様！！！」ﾋﾞｷﾋﾞｷﾋﾞｷ

勇者「おまえ、処女か？」

女格闘家「な！？」

勇者「処女かと訊いている」

女格闘家「ふざけるな！」

勇者「そうか処女か」

女格闘家「くっ、気がふれている」

勇者「みなさ～ん、おあつまりくださーい」

ｿﾞﾛｿﾞﾛ

女格闘家「！？」

勇者「はーいトロールの皆さん、こっちですよ」

女格闘家「こ…これは…」

勇者「ここにお集まりの皆さんはなんと３ヶ月の間禁欲させられた凶暴なトロールさんたち、総勢３００名でございます。もともと性欲盛んな彼らですが、長い禁欲に我を忘れんばかりに興奮状態に陥り、股間の鬼棍棒ははちきれんばかりのようですね」

女格闘家「ゆうううしゃああああ！！！」

勇者「はい、まあ見当はついているでしょうが」

女格闘家「貴様だけは！貴様だけは！死んでも！」

勇者「こんばんはおたのしみですね。処女喪失がトロールとは辛いだろうけど頑張ってください。痛いのは最初だけではありません、多分死ぬまで痛いです」

トロール「うおおおおおおおおおおお」





ＧＡＭＥ　ＯＶＥＲ




１週間後、地下室

勇者「殺すなよ、精神的には死んでるけど」

勇者「臭い、ほんと臭いなぁ。魔王とは比べ物にならないや」

勇者「一週間ぶっ通しとはまいったね」



「ゆ・・・う・・・・し・・・・・・・」



勇者「こいつは殺せ。四肢を切り落とし発泡スチロールに詰めて親の家に郵送しろ。速達着払いでな」

女格闘家「・・・・・・・・・・・・ｶﾞｸ」




†




勇者「あはは～まおう～」

魔王「ええいベタベタするな！」

勇者「魔王はいい匂いがするね」ｸﾝｶｸﾝｶ

魔王「ええいクンカクンカするな！」ﾎﾟｶｯ