金正恩マンセーッッ!
俺は、鈴木太郎。
日本で日雇い仕事をしながら、貧しく生活している30歳だ。
『畜生っ・・・おもしろくねー・・・糞みたいな人生だ・・・何かいいことないかなっー!」
その日は、金正恩氏が、日本に遊びにきていた。
金正恩氏は、警備隊に囲まれながら、日本の町中を歩いていた。
この二人は、どちらも30歳だが、天と地の差があった。
前者は底辺労働者、後者は一国の主・・・
前者は安いファーストフード、後者は凄腕料理人による超高級料理・・・
前者は激安大衆風俗店通い、後者は美人だらけの喜ばし組との性交・・・
いままでは決して二人の人生は交わらないものであった。
しかし、奇跡が起こったッ・・・
グラッ!
「うわあああああッッ!」
太郎は、階段を踏み外し、すごい速さで転げ落ちていくッ!。
そして、来るべく落下点ッ!
誰かいるゾッ!
んッ!金正恩ッ!?
ガツンッッッ!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「大丈夫ですかっ?大丈夫ですかっ?」
俺は、男達に声をかけられて目覚めた。
「ごめんねっ。俺、鈴木太郎っ。急に階段から落ちてきて、びっくりしたでしょ?」
男達は、不思議そうな顔をして、俺を見た。
「何言ってるんですか?あなたは、鈴木太郎でなく、金正恩将軍様ですよっ!」
ええ〜〜〜ッッ!!!
なんということだろうかッッ!?
鈴木太郎の魂と金正恩の魂が、二人で頭をぶつけたショックで、入れ替わったッッ〜!?
どうなっちゃうのッ〜!?
第一話 階段から落ちたら、おれがあいつであいつがおれでッッ!?