■ディアボロ
御使天が作り出した人間を超越した存在。共通しているのは人間では遥かに及ばない身体能力を持っている事と、各人にそれぞれ特殊な能力が備わっている事。この能力の決定は作成者にもできず、本人の資質次第になっている。蘭製の『フェイクマン』を除き、その名前はすべてフランス語になっている。
『フェイクマン』
春久が変身する姿。春久が子供に「正義の味方」と呼称された際、とっさに返した「偽善者」という言葉から、蘭が名付けた。心のエネルギーを爆発させて攻撃力を生む。怒りのエネルギーが最も攻撃力が高い。だが、それ故に春久のテンションが下がると攻撃力も下がってしまう。蘭は今後強化していくつもりだったらしく、まだまだ強化スロットが空いている。
『ブランシェ(白)』
蘭が変身する姿。背中にいくつものマニピュレーターを翼の様に生やしている。白い天使の様な姿をしており、その見た目はどこかインモラル。ディアボロの調整がメインの役割。だが、御使天を除いたディアボロの中では最も活動期間が長い為、その経験値の高さからそれなりの戦闘能力を持つ。翼はマニピュレーターなので、当然飛ぶ事は出来ない。
『シュバリエ(騎士)』
幸塚恭平の変身する姿。見た目は黒い騎士、という様相であり、重装備の鎧と剣が特徴的。剣はなんでも斬れるというかなり凶悪な物であり、装甲の厚さも相当な物。シュバリエの身体能力もあって、鎧姿でも素早い動きが可能。目立った弱点はないが、目立った長所もない。出来としては並。
『バロン(風船)』
坂本吹馬が変身する姿。黒い球体の集まりの様な外見をしていて、その質感はゴムその物。打撃は基本的に無効化するのだが、ゴムの性質上元に戻ろうとする力以上の攻撃は無効化できず、そのままねじ切れてしまう。体の大きさは全ディアボロの中でもトップクラス。攻撃力と防御力も高く、かなり高性能なディアボロ。
『アルメ(軍団)』
鎌郡有派が変身する姿。蜂の頭に体は蜂の巣という、なんとも奇怪な姿をしたディアボロであり、能力は生み出した蜂で刺した人間を自由に操れるという物。戦闘力は最低クラスだが、厄介さは最高クラスであり、自分の手を汚さずに犯罪などを行っていた。ディアボロとなってからはそれなりに長い期間暴れていたが、上記の能力は発覚しにくい為、今まで見つからずにいた。彼が死ぬか、任意での解放しか支配を逃れる術が無いため、今まで支配した人間は解放しておらず、彼の死後刑務所内で正気に戻った人間がそれなりにいる。
『エスピオン(スパイ)』
静美緒が変身する姿。黒いスーツを纏い、赤いマフラーを巻いたくのいちのような姿をしている。能力は高速移動であり、そのスピードは分身さえ可能にするほどで、分身からの連続攻撃は必殺級の威力を持つ。また、忍者を思わせる武装を数多く搭載しており、手裏剣やクナイなどと言った一般的な物から、巨大手裏剣や火薬玉といった一風変わった物まで。ディアボロとしての出来はかなりいい。
『アレニエ(蜘蛛)』
丸山類が変身する姿。腕を八本と、蜘蛛めいた頭を持つディアボロであり、能力はそのまま『強靭な糸』パワー自慢のフェイクマンでさえ外すのに手こずるほどの糸だが、それ以外にせめてが無いという欠点を持つ。その為、一般人を相手にするならディアボロの身体能力だけでもなんとかなるが、対ディアボロとなると、入念な準備の上で戦わなくてはならない。その為、出来としては下の上といったところ。