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ぷげら・キリング嬢と宇宙人

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【雑誌】まんがニートぷげら
【作品名】キリング嬢と宇宙人
【作者名】38(t)
【作品URL】http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=18543





【ハイパー殺し愛】
 豊富な近代兵器知識を持つ38(t) 先生が描く殺し愛ドタバタラブコメ。
 他の38(t)先生作品に比べれば、やはりぷげらに合わせて可愛らしい絵と話となっている。
 「ハイパー片思い」みたいなノリが好きな人にはかなり好きになれそう。
 主人公の佐倉くんは普通の中二男子と言いつつ宇宙人でスーパーマンみたいな性能。
 ヒロインの厳島さんは狂気に陥って銃火器をぶっぱなす危険な女の子。
 基本的にこの2人の掛け合い漫才で話は進む。
 女の子が無茶なことをしてボケて男の子がそれをいさめるというか突っ込みするというスタイルは、やはり「ハイパー片思い」に近い。
 厳島さんの狂いっぷりがかなりとんでもないレベルなのだが、躁鬱病なのか2話や3話でダウナーになったりするところが可愛い。大変だろうけどお世話したくなる。
 佐倉くんは宇宙人のハイスペックぶりのおかげで厳島さんを抑えていられるのだが、しかめっつらをしながらも面倒見が良い。
 何だかんだでナイスカップルである。
 4話では厳島さんは一転して活き活きとエ○ァのプラグスーツ(名前が書いてるのが可愛い)を着て、○ンダムなロボットを持ち出して20キロトン非核弾頭(広島級原爆は16キロトン)を街にぶっぱなす暴挙に出る。
 でも佐倉くんがイデ○ンソードでそれをいさめる。
 4話の活劇ぶりは絵的な魅力も相まってとても楽しく読めた。
 物騒すぎる話なのに、佐倉くんならきっとなんとかしてくれるという安心感のおかげで、次は厳島さんがどんな狂いっぷりを見せてくれるのかが楽しみになってくる。
 

【絵的な魅力】
 「非機動戦士ガンダメ」の頃に比べると、線がすっきりしてとても見やすい。
 登場人物が少ないし、戦場を描いている訳じゃないからというのもあるのだろうが。
 近年の作品の「勇者キヨと眠りの山の竜」に比べても、とても見やすい絵をしている。
 一方で、兵器やロボットなどのデザインはちゃんとしっかり描き込まれているし、ちょっとロリっぽく可愛いらしいキャラクター絵とうまく調和している。
 38(t)先生作品中で、もっとも一般受けしそうな作品だと思われる。


【マニアにはたまらないが…】
 38(t)先生の描く世界は、歴史・近代兵器マニアにはたまらないものがある。
 「ガンダメ」でもガンタンク化したガンダメによる重厚な兵器が出てきた。
 「勇者キヨ~」でもマスケット銃の発射の細かいプロセスを丁寧に描いてくれた。
 本作でも色んな近代兵器が見られそうである。(ラブコメなのに…!!)
 そっちのマニアとしては、38(t)先生の漫画は個人的には実に好みであり、たまらない。
 でもそればかりになるとマニア以外はついていけない。
 ゆえに、一般層にも知ってもらうためにも、このほのぼの路線は合っているかと思う。
 続きも楽しみにしている。
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