五月二十三日更新ニノべ感想
五月二十三日のニノべ更新・四作品
まだ五月だというのにやや暑くなり始めてきております。湿度も高いし嫌だ嫌だ。こんにちは鹽竈です、第十五回感想やりますよー。…今回は長引かないようにしないと。
ところで話は変わるのですが、新都社って作品項目の作者名のところからリンクでTwitterに飛べたりするみたいなんですけど、あれどうやって設定してるんですかね?誰か知ってる方いたら教えて頂きたいです。
はい!では今回の更新作品はこちらです!
・『後輩がドのつく変態でした』
・『倉持蜜葉に告いでおく』
・『非正規英雄(アルバイトヒーロー)』
・『かわりもの』
四つプラス、前回やり終えられなかったものの後半をやりたいと思います!
いやぁ、ついに文芸ニノべ感想企画を引き継がれた方も現れまして、鹽竈もそろそろ引き際かなと考え始めておりますがね!こうなると鹽竈も感想欲しさで早く自作品進めなきゃーって思います。色々と頑張ろう。
って感じで!出来れば六月前半までには今回の分やり遂げたい。
「後輩がドのつく変態でした」 作者:どっちからから読んでも今井マイ
【作品内容】
ドBL!ドがつくBLものですよこれ!!新都社でここまで濃密なボーイズラブを見ることになろうとは!!
なんだかスマホで見ていたので読み辛かった感があるのですが、これ二話までは漫画でいいんですよね?三話から小説?
物語の本筋は高校生の話で、所々に小学生時代や中学の話を回想しながら進んでいる感じです。
とりあえず漫画が濃い、ノーマルに女の子が好きな鹽竈としてはBLは普通にキツイ…差別とかではないのですが、いざ読むと中々に……とか言うとでも思った?
これまでの感想でも異種姦とか強姦とか近親相姦とか見て来た私にとっては百合でも薔薇でもドンと来い!って具合なんですよねぇ!!
【人物】
主人公は幼少期から中々背の伸びなかったチビ、鈴木くん。
初っ端から漫画で過激なゲイっぷりと見せてくれました彼ですが、何故ここまで意中の相手である加納先輩にラブってるのかが三話から明かされていきます。ってか二話までは彼らのイチャラブを見せつけられることになります。
うん、純愛ですねー。お互いなんだかんだ本気で嫌がってるわけじゃないから強姦ではない、はず。
鈴木くんや加納さんも異性から普通にモテるのに、どうやら興味は無い様子。まぁ同性愛者だから当然ですけど。いや加納さんはどうなんだろう?現時点ではまだわからないですね、鈴木くんだけ特別なのかもしれないし。
海部ちゃんは鈴木くんの親友ポジションだけど、恋愛対象ではないのだろうか。応援しているみたいだけど。
とりあえず三話の途中までしか進んでいませんが、何故鈴木くんがあそこまで先輩ラブをこじらせたのかがまだ不明。ちょっと病んでる域にまで達していますが、あれおかしいな。中学高校の回想では熱血真っ直ぐな純情少年っぽかったはずなのにどこで歪んだ?
【文章】
元々が漫画だったのを、文章に切り替えた感じなのでしょうか?途中から小説になるので実質の文章部分は三話からということになりますね。
基本は鈴木くんの一人称視点での進行。彼の内情をそのまま地の文にしたためられております。
まず思ったことは、一つの話を小分けにし過ぎではないかなぁと。
第一章は十の話に分けられておりますが、時代転換や場面の移り変わりを考慮にいれても纏めれば二つか三つの回で済ませられるように思います。二章も同様ですね。
一つの括りが長すぎると読んでいる側もだれてきますが、逆に区切りが短すぎるとテンポが悪くなってしまいがちです。一つを読むのに数分程度で済むものを、いちいちページを繰って進まなければならないのは読者側に地味目なストレスになりかねないことも無きにしもあらず。
鈴木くんの小学生時代で一つ、中学で一つ、そして現代である高校生の開始で三つくらいに纏めるとちょうどいいくらいかもしれません。と鹽竈的には感じました。
カッコを多用し過ぎるのも少し目につきます。漢字は漢字でルビを振った方が分かり易いと思いますし、鈴木くんの説明もカッコで綴じずとも地の文でそのまま済ませられる箇所は多かったように読んでて思いました。
あとは…初めに漫画ありきで読んでいるからさほど気にはならなかったのですが、人物や風景の描写が足りないかな、とも。
一話二話で既に主要人物を絵として見ているから、その後三話から文章に変わってもそれほど不便に感じることは少なかったです。大体の人間の外見や表情はもう知っているので。
でも小説という観点から鑑みるに、やはりもう少し説明を足した方がいいのかなと。そもそもが漫画で始まり小説へシフトチェンジするという事態そのものが稀なのですが、仮にこれを小説のみとして三話から読み始めたとき、おそらくは上記の問題が大きくなることが予想されます。
ですので、一度自身の漫画から人物の外的特徴とか内面とかを文章に書き出してみると小説に反映させやすくなるかもしれません。ラノベとかでも、イラストレーターは小説作家の内容を読んで人物を描き起こしますよね?多分。その逆のようなものかと。
でも絵を描けるのは羨ましい。凄い。
【ざっくり感想】
とまぁ毎度の如く偉そうなご高説を垂れ流しやがった鹽竈ですが、実際問題これは難しい話でした。いや物語自体は非常に分かり易かったのですが。
小説を絵にするのも、漫画を文章に変えるのも、両方共にそれなりの難度が付与されることですので。この辺りは書き手(描き手)の受け取り方次第な部分も大きいような気がします。
ひとまずはドのつく素人の鹽竈という一個人の意見としてお受け取り頂ければ幸いであると言う以上はありません……。
鈴木くんがここからどういう展開をもって加納先輩好き好き大好きになって病むレベルまでいくのか、おそらくメインはここからのような感じがあります。文章でも甘々のイチャラブが繰り広げられていくことを期待して、次を待ちます!!
「倉持蜜葉に告いでおく」 作者:宮城毒素
【作品内容】
前回に引き続いての今作感想。どうにもジャンルが未だに読めない、若干非日常感が出て来たのでラブコメの線は消えたようですが…?
【人物】
最初主人公だと思っていた七原ですけど、どうも蜜葉がメインだったみたいです。まぁタイトルからして不思議はなかったですね。
基本的には蜜葉、七原、里緒辺りが本筋に絡んでくる主要人物っぽいかな?初めは学校を舞台にして進行する物語かと思っていましたが、最新話前後はもうほとんど学校で活動してませんね。
しかしそうなると自殺した友人の謎が謎のままになってしまうのですけど……そこらもその内に回収されるのでしょうか。
前回からの更新内容で一番目を引くのはやはり正体不明の外国人ホームレスのジョン・ドゥ。彼の登場によって今作が相当に混沌としてきた感じがあります。
ジョンが何者かに撃たれたらしいこと、何故か蜜葉のことを知っていること。あと蜜葉を異様に執着しているタワーマンション住まいの女性。やはり全体の中心にいるのは蜜葉なのか。
七原も相当に主人公体質というか厄介事に巻き込まれやすい質の人間らしいですが、果たしてこの物語は一体どっちに引っ張られて発生しているものなのやら。
あと里緒は男と女、両方いけるクチなのですかなもしや!?
【文章】
安定と信頼のクオリティ。それ以外に何をどう言えと?そもそもこっちは感想と同時にリレー小説で幾度も拝見させてもらってるというのに!
指摘点といえばいつもの通り、いきなり場面が移り変わったりおかしな外国人を連れてクラスメイトが訊ねてきたりと、突拍子の無さが毎回驚きと戸惑いを直撃させてきますね。
基本的にキャラクターも全員まともな思考能力を有していないので、誰も真っ当なリアクションを起こしてくれないのが余計に悩ましい!どう考えてもおかしいだろ何しれっと三週間も四人でホームステイしてんのさ家帰れよ学生共!と誰も突っ込まないのがとても歯痒い…ッ。
美点と欠点が表裏一体となって良しも悪しも同一のものとして見るのがもっとも無難かつ最善の見方であると鹽竈は思います。ようは読む人間次第というわけですので例によってこれ以上は鹽竈個人にはどうとも言えませぬ!
【ざっくり感想】
ますます先の展開がわからなくなってきて、いよいよ鹽竈もどう予測を立てて感想書いたらいいものか迷いに迷っております。もしかしてこれミステリーどころかSFまで入ってるんじゃなかろうか。いやほんとに。
一番なんか訳知り顔のジョンが今後どう動くかが鍵になりそうです。頼むから勿体ぶって言わないまま誰かに銃殺されたりするなよ頼むから。そんなフラグ回収求めてないからな!
一癖も二癖もある……ていうかぶっちゃけ癖のあるヤツしかいない問題だらけの面子で、何が起こりどう終わるのか。一切合切予想不能!!とりあえずはこれがどういうジャンルなのかだけでも特定できれば取っ掛かりにできるのでしょうが、それはこれからのお楽しみということか…。
「非正規英雄(アルバイトヒーロー)」 作者:みんな
【作品内容】
混じるバジル先生の更新によって感想日と重なったリレー小説、約四か月ぶりに再び書きます。
物語は第三勢力を加えさらなる盛り上がりを見せて来た中、堅悟はこれからどう動いて行くのかがやはり見所でしょうか。
【人物】
キャラクターも随分増えてまいりました。大英雄リザを長とする組織『デビルバスターズ』も若き非正規英雄を取り入れ、さらにウリエル(瓜江)の修行により全員が相当なパワーアップを果たすことが出来ました。
新参入のキョータと天音も強力なダブルホルダーであり、エクスカリバーとソロモンを所有していた堅悟の特性が若干薄らいだ気がしないでもないですがまぁ彼は拳法使えるしいいか。
英雄側以上に状況が危ぶまれている準悪魔勢もだいぶ増えてきて、今はメインで攻略中のバハムート率いる過激派が続々と登場しています。
単体としての勢力が認められているカイザーや、きちんと主従の関係を構築できている穏健派のマーリンとかと比べると、どうにもバハムートは部下であるハスターに言いくるめられたりリザにいいようにあしらわれたりと不甲斐ない面が主立って見えます。三柱の一角としてはどうにもなぁ…二代目でお飾りみたいなものだし仕方がないか。
そして注目するは両組織にも所属していない第三勢力リリアック。堅悟・四谷・燐らを筆頭格として力を付けてきています。堅悟はもちろんとして、四谷や燐が普通に好きなので是非とも頑張ってもらいたいですねー。
しかし堅悟の成長っぷりが半端じゃない。毎度の如く死線を潜る羽目になってるせいか、驚異的な速度で強くなってる気がします。ついには装甲三柱に不意打ちとはいえ致命打を与えるまでになりました。出来れば真っ向から闘ってほしかったけど、それだとまだ戦力差があり過ぎるかな?
【文章】
代わる代わる変化していく文章構成のおかげで物語以外でも退屈させないのがリレー小説。でも作者全員分の感想を書くのはとても難しいので、前回の感想以上のことは書くのを控えさせて頂きますね……逃げたわけじゃないぞ!?
ここが書けない分、次の項目を長めにするので許してくださいなんでもしますから!
【ざっくり感想】
というわけで非正規英雄、堅悟の目的がどこまで果たされるのかが肝となりそうでございます。カイザーとの約束は忘れてないだろうな?
この作品、長く続いてきた中で大体の勢力下で主役が決まって来たような感じがありますね。悪魔側はカイザーがモロに主人公だし、対する英雄側はリザ。この両者の間で確執と因縁があって、おそらくは最終盤あたりで清算されるのだろうと予想されます。カイザーなんて言ってしまえば第一次の神討大戦でメインやってたようなものだし前主人公と呼んでも過言ではないのでは。
怪しいのはマーリン。穏健派は何やらきな臭い部分があるし、リリアックに協力的なのも鹽竈は裏があるのを前提に見てます。ラスボスこいつじゃね?
堅悟の目論見としては、英雄と悪魔の思惑を悉く両断すること。両者の手出しを最大限に抑える為には両方のバランスを拮抗させて膠着状態に持っていくこと。第一次で天神が打倒封印されたことで全体的に戦況は悪魔に傾いている具合だとすると、やはり最終的にはカイザーの案に乗って共に邪神(悪神?)を現界前に討伐するのが最善という方向でしょうか。いやわからんけど。
ところでヒロインだったはずの佐奈が最近かなり出番が少なくて悲しい。出て来られても困るけど、この調子だとピーチ姫みたいなポジションでしか輝けなくなる!
実際のところ第三の勢力のボスとして動く堅悟にとっては翼ちゃんや佐奈の存在は強烈なウィークポイントとなること間違いないので、僕が敵だったら真っ先に狙いに行くと思います(フラグ)。
とまぁ。敵も味方もあれやこれやで慌ただしくなっている中、まだまだ終わる気配はありませんよ非正規英雄!色々と済んでいないものも多いですしね。
個人的には各々にスポットを当てつつ見せ場を増やして活躍の場面を多くしていければいいなと考えております。味方はもちろんとして、敵にも魅力のある話が大好きなもので。
なんだか鹽竈の一方的な語りになってしまったような……でもうん、この感想は初期からこんな感じだったし大丈夫だよね?たぶん。
早く自分の手番が回ってこないかなと話の構想を練りながらワクワクして待ってる鹽竈でございます。皆様も是非、これを読んでばんばんコメントを送ってくだされば作品更新速度は飛躍的に上がることでしょう!
「かわりもの」 作者:若樹ひろし
【作品感想】
えー三度目の感想になるのかな?この辺りまで来てようやく話の全体像が見えて来た感じでしょうか。とりあえずよくわかっていなかった変身能力の実態や正体、真の敵がなんたるかを説明する回などを挟みだいぶ展開が掴めて来た気がします。
【人物】
豊サイドとは別に進行していた諸星のイベントによって味方っぽくなったみそかと同類の変身能力者、桐谷。
今の所は信じてもよさそうな雰囲気はありますよね。一応カルト教団みたいな連中とのいざこざを経て組織とも縁を切った(切られた?)ようですし、ここから裏切りに発展するような事態にはならなそう。
新たに明かされた華族という明確な敵の存在。その家の次女である源静香という元恋人の出番はあるのでしょうか。出てきそうな気配はありませんけど、まだお互いに想いが繋がっているのならヒロイン枠ワンチャンありそう?それともお風呂入ってる時にうっかり入室されちゃって豊に渾身のビンタを繰り出すラッキースケベられ要員にでもなるのだろうか。
アキコが戦線離脱しちゃって、今までずっとみそかを差し置いてヒロインやってた女子が一人消えてしまったのが残念で仕方ない…。再登場の機会を待ちましょう。
【文章】
桐谷が組織と諸星との間で揺れ動く描写などは気持ちの変動が分かり易く、見ていて内心の動揺がはっきりしていたのが良かったなと思います。
それと対照的に気に掛かるのが、メインヒロイン(?)のみそかの存在ですね。
彼女は記憶喪失というスタートから始まってずっと豊に引っ付いてきている中で一応懐いているようではあるのですが、その辺りの描写がいまいち足りないというか、ぶっちゃけ扱いがぞんざいな気がしてなりません。
序盤からアキコの方にばかりスポットが当たっていて、みそかの事情を掘り下げることがあまりに少ないように思えます。出番があるとしても変身能力を利用した場くらい。ここら辺は前の感想でも似たようなことを書かせて頂きましたが。
記憶が無いせいか感情表現に乏しく言葉少なでクールな印象を受けるみそかですが、だからといってそのキャラのまま通していると空気になりかねません。実際に豊に引っ付いているのか好意を抱いているのかわかりませんが、なんらかの形でそれらを描写してくれないことには読者側としても彼女の内心が知れません。
メインとして出す以上は、ある程度の出番というか見せ場を設けてあげないと最序盤から意味ありげに登場してここまで付き添ってきた彼女の存在意義が欠けてきてしまうように思います。端的に言えばもっとデレさせたり活躍のシーンをあげて!という鹽竈の心の声なのかもしれない…。
【ざっくり感想】
これまで伏せられていた割りにはさくっと正体が判明した華族と源家の存在がなんだか拍子抜けのような。あと判明した以上は、ある程度の分かり易い説明がもうちょい欲しかったかなとも。これから深く掘り下げてくる予定なのだとしたら申し訳ないの一言に尽きますが!
現状は豊の周りには仲の深い友人と変身能力者二名、戦力は固まってきつつありますね。相手が相手なのでさらなる戦力が欲しいところではありますけど、そもそも華族を相手にどこまで抵抗するつもりなのかが重要かも。完全に潰すとかってんならもう三人四人程度の人間が動いたところでどうにかなるとも思えませんし。
状況自体は好転気味の中で、やはり最大の疑問はみそかの記憶喪失。何故こんな事態に陥ったのか、それが物語の鍵になるかも!?という感じでその辺りの事実や真相に期待しつつ次回を待つとします!!
あの世横丁ぎゃんぶる稀譚 作者:顎男
【作品内容】
はぁ~やっと読み終わった!でも仕事から帰れずスマホで感想ポチポチする非礼をお許し頂きたい!帰りたい!スマホで文頭空けられない現象は一体なんなの!?
前回の守銭奴から残りラストまでの感想になります!!
【人物】
なんというか色々出過ぎて何から言えば……とりあえず女の子ロクなキャラいないな!面倒臭かったりヒスッてたり逆恨みしてきたりなんだお前ら!火澄やキャス子を見習え!
そのわりに詩織も雪女郎もそこそこ無難な結末迎えてて個人的にはちょっとモヤモヤ、お前らやっぱりキャス子を見習えよ。
とりあえずもうお分かりかと思いますが、鹽竈的にはキャス子が一番ヒロインやってて可愛かったと思います!アンナ、お前がナンバーワンだ……。
火澄はもうピーチ姫化してて最後までほとんど出番消えてたし、まぁ順当に正妻ポジション勝ち取ってたから結果オーライといったところでしょうか。ヤン……いいやつだったよ。
主人公はもう土御門でよかっただろと。男キャラならダントツでこの人を推しますね!あと蟻塚も好きだったんだけど……あまりにもあっさりし過ぎて、お前…あまりにもサクッと死ぬからアヴドゥルのパロかと思っただろ。しかもそのあとマジで出番無かったし普通に悲しかったですわ…。
メインたるメインの門倉いづる。うんまぁ人非人でしたよね。最後は凄い主人公っぽさあったけど、やっぱり個人的にはうーん。
後編は卑屈になって散々自分のこと非難しますけど同情の余地なくその通りだし、その自覚がずっとあったのなら家族とか欲しがってないで最初におとなしく七日過ごしとくべきだったろと思わなくもない。志馬出てからは火澄に引っ張られて生き残る理由として大義名分はありましたけど、その前なら何事もなく死ねただろうに。
……こういうこと書くと『わかってねーなコイツ』とか『話全然理解してなくね?』とか思われるんだろうなぁ。でもイマイチ、やって来たことのクズさが際立ってて最後の最後に主人公やっててもなんだかしっくり来なかったかも。
いづる関連は志馬にも同様に言えますかね。あれだけ好き勝手暴れたんだから、まぁ妥当な末路だよねという感じ。戦争の被害者だとか遺児だとか、あの世においては別に関係無い話であって、可哀想だとは思ってもやはり同情の余地なし。引き金引いたのはお前なんだから末路も受け取れって一通さんも言ってたよ。
【文章】
よくよく変わった勝負を考えるものだなぁと感動します。大昔の札遊びとか、創作なのか本当に実在する娯楽だったのかはわかりませんけど賭け事にそれを持ち出したこと自体が凄いなと。
文章自体は非常に作者節が利いてると言いますか、独特な言い回しや表現が目立ちます。賭け事が本筋に大きく絡んでくる上で、賭博師達の心情などがとても詳しく描き出されていて読みやすかったです。
ただ、やっぱり内容がわかりづらい部分も多かったように思いますね。守銭奴くらいシンプルなら良いのですが、あの世特有の奇妙な勝負になるとルールや法則性が所々読み返してもよくわからない箇所がいくつかありました。
あと一番気になったのは、魂貨について。
通常死人が一週間以上生き続けるには相当の魂貨が必要らしいし、それは生き続ける時間に比例してどんどん増えていくみたいなこと言ってた気がしますけど、それなら百日以上あの世で存命したいづるは?志馬に関しては数十年単位で生き残ってるんですけどどういうことなんだろうと首を捻りました。
でも作者の顎男先生はどうにも細かいことは気にすんな精神の持ち主のようですし、気にした鹽竈の敗けなのかもしれませんね。あ、オールインはしてませんよ?
【ざっくり感想】
結局いづるのことは最後まであまり好きにはなれませんでしたが、ラストは普通に泣けました。ああいうの弱いんですよ……ルークとかジタンみたいな展開は。
全体的に見ればいづるは自分に対し随分正直になったというか、人間らしくなったなと感じましたね。これが志馬との違いであって、ひいては決着の決め手であったのでしょう。
鬼になりかけたいづるは、あの世でどれだけ存在していられるのか……できれば末永く火澄と幸せになってればいいでしょうけど、どうなんだろ。でも閻魔になった火澄ならいづるが残り続ける為の魂貨も稼げるのかな。いづるも賭博とかもうしなさそうだし火澄に養ってもらいそう、ヒモですね。
というわけで相当時間を掛けてしまった作品ですが、これにて感想終了ということで!!次なる作品に着手したいと思いますっ!
【作品内容】
はぁ~やっと読み終わった!でも仕事から帰れずスマホで感想ポチポチする非礼をお許し頂きたい!帰りたい!スマホで文頭空けられない現象は一体なんなの!?
前回の守銭奴から残りラストまでの感想になります!!
【人物】
なんというか色々出過ぎて何から言えば……とりあえず女の子ロクなキャラいないな!面倒臭かったりヒスッてたり逆恨みしてきたりなんだお前ら!火澄やキャス子を見習え!
そのわりに詩織も雪女郎もそこそこ無難な結末迎えてて個人的にはちょっとモヤモヤ、お前らやっぱりキャス子を見習えよ。
とりあえずもうお分かりかと思いますが、鹽竈的にはキャス子が一番ヒロインやってて可愛かったと思います!アンナ、お前がナンバーワンだ……。
火澄はもうピーチ姫化してて最後までほとんど出番消えてたし、まぁ順当に正妻ポジション勝ち取ってたから結果オーライといったところでしょうか。ヤン……いいやつだったよ。
主人公はもう土御門でよかっただろと。男キャラならダントツでこの人を推しますね!あと蟻塚も好きだったんだけど……あまりにもあっさりし過ぎて、お前…あまりにもサクッと死ぬからアヴドゥルのパロかと思っただろ。しかもそのあとマジで出番無かったし普通に悲しかったですわ…。
メインたるメインの門倉いづる。うんまぁ人非人でしたよね。最後は凄い主人公っぽさあったけど、やっぱり個人的にはうーん。
後編は卑屈になって散々自分のこと非難しますけど同情の余地なくその通りだし、その自覚がずっとあったのなら家族とか欲しがってないで最初におとなしく七日過ごしとくべきだったろと思わなくもない。志馬出てからは火澄に引っ張られて生き残る理由として大義名分はありましたけど、その前なら何事もなく死ねただろうに。
……こういうこと書くと『わかってねーなコイツ』とか『話全然理解してなくね?』とか思われるんだろうなぁ。でもイマイチ、やって来たことのクズさが際立ってて最後の最後に主人公やっててもなんだかしっくり来なかったかも。
いづる関連は志馬にも同様に言えますかね。あれだけ好き勝手暴れたんだから、まぁ妥当な末路だよねという感じ。戦争の被害者だとか遺児だとか、あの世においては別に関係無い話であって、可哀想だとは思ってもやはり同情の余地なし。引き金引いたのはお前なんだから末路も受け取れって一通さんも言ってたよ。
【文章】
よくよく変わった勝負を考えるものだなぁと感動します。大昔の札遊びとか、創作なのか本当に実在する娯楽だったのかはわかりませんけど賭け事にそれを持ち出したこと自体が凄いなと。
文章自体は非常に作者節が利いてると言いますか、独特な言い回しや表現が目立ちます。賭け事が本筋に大きく絡んでくる上で、賭博師達の心情などがとても詳しく描き出されていて読みやすかったです。
ただ、やっぱり内容がわかりづらい部分も多かったように思いますね。守銭奴くらいシンプルなら良いのですが、あの世特有の奇妙な勝負になるとルールや法則性が所々読み返してもよくわからない箇所がいくつかありました。
あと一番気になったのは、魂貨について。
通常死人が一週間以上生き続けるには相当の魂貨が必要らしいし、それは生き続ける時間に比例してどんどん増えていくみたいなこと言ってた気がしますけど、それなら百日以上あの世で存命したいづるは?志馬に関しては数十年単位で生き残ってるんですけどどういうことなんだろうと首を捻りました。
でも作者の顎男先生はどうにも細かいことは気にすんな精神の持ち主のようですし、気にした鹽竈の敗けなのかもしれませんね。あ、オールインはしてませんよ?
【ざっくり感想】
結局いづるのことは最後まであまり好きにはなれませんでしたが、ラストは普通に泣けました。ああいうの弱いんですよ……ルークとかジタンみたいな展開は。
全体的に見ればいづるは自分に対し随分正直になったというか、人間らしくなったなと感じましたね。これが志馬との違いであって、ひいては決着の決め手であったのでしょう。
鬼になりかけたいづるは、あの世でどれだけ存在していられるのか……できれば末永く火澄と幸せになってればいいでしょうけど、どうなんだろ。でも閻魔になった火澄ならいづるが残り続ける為の魂貨も稼げるのかな。いづるも賭博とかもうしなさそうだし火澄に養ってもらいそう、ヒモですね。
というわけで相当時間を掛けてしまった作品ですが、これにて感想終了ということで!!次なる作品に着手したいと思いますっ!
次は二十一日水曜日!また危うく月を跨ぐところでしたよあっぶねぇ!!
椋木先生いるしもういいかもですね。来月でこの感想も一年になりますし、ちょうど良い頃合いではありましょう。
さてそれはそれとして!?最近なんか息してないニノベは水曜日に更新されるのかどうか!さぁさぁ張った張った!三つ以上か以下かだよ!百万炎より下は賭け額として認めないからね!