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能力解説

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・ベリアルの魔法少女
 固有能力―『武装変化』
 使用者――赤城アリス

 ベリアルの性質の一つ『混沌』を体現した能力
 アリスの定型を持たず、常にどす黒いものに覆われグチャグチャとした嫌な感覚に支配されている心がこの能力を生み出した。 そのため、この武器も基本形を持たず、アリスの言葉一つであっさりと姿を変える。
 武器を自らの思い描く形に変化させることができる。 武器は複数個に分けることが可能で、アリスの場合は最大十三個にまで増やせる。 その分一つ一つは小さく、弱くなるがそこまで大きな違いは出ない。
 また、銃や弓に変形させた場合、攻撃の際に使用する弾や矢もその十三の数の中に含まれることとなる。 つまりは最大十二連射までしかすることができない。
 変化させるにも魔力が必要で、変形の際、いちいち多くの魔力を使用してしまうというデメリットがある。
 しかし、どんな戦局にも対応できる点、一瞬で変形することができる点、普通の武装と同じで一定範囲内であれば操作できることから、そのデメリットを補って余りあるほどのメリットがある。
 基本形は杖の形とされているが、基本的には剣状で戦闘を行う。

 
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・ベリアルの魔法少女
 固有能力―『能力学習』
 使用者――赤城アリス

 アリスの性質の一つ『無価値』が体現された能力
 自分に価値を見出すことができないことがこの能力を生み出した。
 自分自身に何もないから相手の能力を学習する。
 作中にもあったように能力を学習することができるには、相手の能力を理解しなくてはならない。 そのため、観察する時間が必要となり、それは必然的に長期戦になることを示している。
 また、他にも敵少女の発する魔力を吸収するという制約もあるが、それは普通に戦闘していると周囲にまき散らされるものなので普通にしているだけで簡単に集めることができる。 この際に集めた魔力に魔力を似せて敵能力をコピーする。
 弱点は理解が間違っている場合は使用することができないこと。 いつ相手の能力を使用できるようになるかは分からないということ、オリジナルと比べると多少の目劣りは否めない等がある。
 そのため能力を使用する際、オリジナル以上の魔力を使用してしまう。
 また、当たり前のことだが能力を理解しきるまえに敵を殺してしまった場合も敵の能力を使用できない。
 上記のように制約が多い能力だが、一度能力を学習してしまえば圧倒的優位に立つことができる。 また、一度学習した能力はいつでも使用することが可能であるので、後の戦闘でそれを活かすことができる。


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・アドラメレクの魔法少女
 固有能力―『範囲切断』
 使用者――青木蓮華

 諦念の名を持つアドラメレクの悪魔を背負った魔法少女
 青木蓮華の人生を形成していた諦めが形となったもので、煮え切らない青紫色をした魔導麗装は彼女の心情を表しており、固有能力は彼女がすべてをきっぱりと切り捨ててきたことを示唆している。
 戦闘スタイルは能力を中心とした一撃必殺戦法である。
 攻撃力の高さを生かして序盤で相手を圧倒。 その間に魔力の結界を張り、それが終わり次第、範囲切断の一撃で敵を切り伏せる。 シンプルかつ、確実な方法である。
 範囲切断は攻撃力、射程距離ともに最強ランクで、当たればどんな防御も意味をなさない必殺の攻撃となる。
 しかし、弱点も多い。 まず、結界を張るのに時間がかかること、直線的な攻撃しかできないこと、能力がばれてしまうと対処のしようがいくらでもあること。 最後に長時間の戦闘に向かないことである。
 魔力の結界は常に魔力を消費するため、長時間戦っていると魔力が切れてしまう。 それは生命力の枯渇を意味し、戦闘中に命を落とすこととなる。 
 だが、強力なことには変わりなく、近距離戦での威力を遠距離でも発揮できる点は相当なポイントになる。


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・シャムシエルの魔法少女
 固有能力―『光弾装填』
 使用者――青葉照

 依存の名を持つシャムシエルの天使を背負った魔法少女
 母親にひたすら依存していたことが、能力にも表れており、自身の形成する銃型の武器がないと何もすることができない能力となっている。 
 銃にも能力が備わっており、数少ない二つの能力持ちの魔法少女となっている。
 能力を簡単に説明するとその銃型の武器に魔導光弾を装填し、射出することができる能力である。 攻撃能力は非常に低いうえ、自身の武装がない限りまともに戦闘も行うことができない。
 しかし、ただ手で触れているだけで光弾を一瞬の間に装填することができるので、即座に戦闘を行うことができる利点がある。
 しかも使用する魔力量は光弾生成時ぐらいの物なので、非常に消費量が少ない能力となっている。


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・シャムシエルの魔法少女
 固有能力―『光弾増幅』
 使用者――青葉照

 依存の名を背負ったシャムシエルの天使が背負った魔法少女の持つもう一つの性質、悪用が形を成した物
 生成した銃型の武装に備わる能力で、装填された光弾の威力を何倍にも増幅することができる。 増幅された光弾は命中すると通常時より破壊力が増しており、防御せずに受けると即死こそないが、大けがを負う。
 ちなみにはたから見る限り光弾に変化は見えず、ただの光弾に見えて相手をだます効果もある。 が、実戦ではほとんど活用されることが無かった。
 この能力は作中でアリスが学習することができなかった唯一の能力となった。 その理由は作中で説明されているように、あくまで武器の能力なので学習できない。
 弱点は他の武器と違って、維持するのにそこそこの量の魔力が必要となること。 そして一つしか生成することができないことがある。





・ライラの魔法少女
 固有能力―『空間削除』
 使用者――関遥香

 空虚の名を持つライラの天使を背負った魔法少女
 自身の心に空いた救いようのない穴を全ての人に与えるかのように、万物を消し去ることができる能力となっている。
 指を鳴らすとその一直線上に魔力を充満し、その部分の空間を消失させることができる。 削除する範囲は任意だが、一直線上にしか削除することができない。 そのため、能力を把握することさえできれば回避は案外容易だったりする。
 発動時に指を鳴らすのは絶対に必要ではなく、あくまで発動する際のサインのようなもので、精神的なスイッチとなっている。 なので、慣れれば指を鳴らす行為なしで発動することも可能である。
 しかし、アリスは指を鳴らすものだということで理解しているので、そのことに気が付くことはなかった。 ちなみにこの部分は能力理解には入らないので、学習には問題なかった。
 この能力は高濃度の魔力を削除する範囲に満たす必要があるので非常に大量の魔力を消費することとなってしまう。
 しかし、それを補って余りあるほどのリミットがある。 まず、範囲切断と同じで絶対貫通能力を持ち、命中するとそれだけで致命傷を負わすことも可能である。 また、回避が容易といったが、それはあくまで指を鳴らす直前――つまり能力発動まで――であればの話で、鳴らした後ではコンマ一秒で削除されてしまうので回避は不可能である。
 連発ばかりしているとあっという間に魔力が限界を迎えてしまい、戦闘が行うことができなくなってしまう。 そうなる前に決着をつけることが基本となる。

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・グリゴリの魔法少女
 固有能力―『監視魔陣』
 使用者――佐倉由香

 敵視の名を持つグリゴリの堕天使を背負った魔法少女
 他人の視線に過剰に反応し、それを勝手に悪意と勘違した彼女の思いが形となった能力。
 万物に魔方陣を与えると、その魔方陣が見ている物を自身が見ている物と認識できるようになる。 魔方陣は同時にいくつも展開可能で全ての魔方陣の見ている物を混乱することなく認識できる。
 これにより、ほとんど死角なしで戦闘を行うことができる。 また、自身の武装にも魔方陣は付与可能なので、実に扱いやすい能力となっている。 攻撃的な能力ではないものの、自身の武装である弓矢は非常に相性の良いものとなっている。
 弱点は、魔方陣を付与する際は自身の手で触れなくてはいけないことがある。 しかし由香は戦闘前にあらかじめ魔方陣を付与して回ったので、無事戦闘を行うことができた。
 基本的には由香のように遠距離戦主体となるが、アリスが使用したように敵能力を探るのに扱えたりもする。 光弾装填と同じぐらい使い勝手がよく、非常に安定した能力となっている。

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・ウコバクの魔法少女
 固有能力―『爆破付与』
 使用者――城崎朱音

 激昂の名を持つウコバクの悪魔を背負った魔法少女の能力
 燃え上がるような怒りを形を成したかのように、武装に魔方陣を付与することで強力な爆発を起こすことができる。 
 爆破の威力は光弾増幅で撃ちだした光弾を軽く超えるので、たとえ防御していたとしても簡単に突破することが可能である。 しかし、制約がいくつか存在する。
 まず一つは一度に付与することができる魔方陣の数に限界があること。 同時に五つまでの魔方陣しか生成することができないので、最大五つまでしか爆発を起こすことができない。 
 また魔方陣は自身の生成した武器にしか付与できない。 そのため応用力には非常に欠ける。 力押しならば戦闘を優位に進めることが可能である。
 だが、純粋な戦闘力だけでいえば他の能力に圧倒的に劣るので、アリスは爆煙での目くらまし以外ではほとんどこの能力を使用しようとはしなかった。 


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・ベルゼブブの魔法少女
 固有能力―『物質支配』
 使用者――宝樹真理

 強欲の名を持つベルゼブブの悪魔を背負った魔法少女
 その能力はこの世界の全てが自分の物であることを疑わない心がこの能力を生み出した。 魔力で物質を包み込んだ後、言葉を発するとその言葉通りにその物質を操ることが可能となる能力
 目に見える範囲内にある物質全てに魔力を纏わせることができる。 小さい物質であればあるほど魔力はすぐまとわせることができるが、大きいとその分魔力と時間がかかってしまう。
 また、魔法少女には魔力を纏わせることができない。 それは、周囲に張っているシールドに邪魔されるからである。
 一度物質に魔力を纏わせることに成功すれば、それが何であれどんな命令でも従わせることができる。 そこに制約はなく、ある程度までなら物理法則を捻じ曲げることもできる。
 実に強力な能力で、そこまで大量の魔力を一気に消費することもない。 強さだけでいうと作中最強クラスの能力である。
 言葉一つで武器も生み出せれば爆弾も生み出せる。 さらに同時に支配できる数に制限はない。 ただし、数が多すぎると魔力消費量が増えるのと、扱いずらいという欠点が生まれる。


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・イロウエルの魔法少女
 固有能力―『影中潜行』
 使用者――九条暗

 恐怖の名を持ったイロウエルの天使の名を背負った魔法少女
 その能力は外の世界への恐怖から生まれた物で、影の中に入ることで元の空間の干渉を一切受けない一種の別空間のような場所へ移動することができる。 移動は一瞬で行うことが可能で、発動から移動までのタイムラグはほとんどない。
 また、連発することも可能で、移動を繰り返し相手の裏をかきつつ戦うことが可能となっている。 しかし暗はあくまで攻撃回避の方法とでしかこの能力を使用しなかった。
 移動と戻る際に魔力を消費する、その量はそこそこ多い。
 しかし、別空間に移動している間は、相手が同じ空間に来ない限り傷つくことはないし、こちらの行動が悟られることもない。 ただし、逆に別空間から普通の空間にいる敵に干渉することも出ない。
 また、体の一部分でも日光を浴びるとその部分だけ普通の空間に戻ってしまうという弱点がある。
 その弱点を突かれると思いの外あっさりやられてしまうこともある。


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・ラファエルの魔法少女
 固有能力―『犠牲蘇生』
 使用者――渚美幸

 執着の名を持ったラファエルの天使を背負った魔法少女
 生きること、幸せになることを望み続けた少女が得た能力は、他人の死――不幸を自らの幸せ――生に変える能力だった。 自身の周囲を回る水晶体にコアを宿し、自分の周囲で待機させる。
 そして自身が死亡した際、体が即座に粒子化、水晶体を中心に集まり肉体を再構築。 そして生まれ変わる。 水晶体は自由に操作できるので、作中にあったように殺したと見せかけて後ろに控えさせておいた水晶体で再生。 すぐに攻撃を仕掛ける、と言った奇襲が可能である。
 蘇生するのには五秒もかからない。 また、水晶体はどんな人間からでも生成可能で、
 一度にいくつもの水晶体を携えることができる。 つまり理論上では何十回もの蘇生が可能である。
 しかし、美幸は殺したいほど憎かった家族を殺したが、それ以上人を殺すことができず蘇生回数が制限される結果となった。
 水晶体を作る際に微量の魔力を消費するものの、それ以外で魔力を消費することが無いので残った分は全て戦闘に回すことができる。
 弱点は、コアによって魔力の強さが変わってしまうという点である。 



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