それでは連なる世界の物語も最後
太郎「それでは俺の出した答えを聞いてくれ」
花子「わかりました、でもそれは1部4話に繋がるように終われるのでしょうか?」
太郎「ああ、あの幕は最終回を兼ねるからな」
さてこの幕は最後であって最後から1つ前の話にもなる、
花子「では照会を。」
太郎「俺が出した答えは世界線の分裂だ」
花子「…つまり、パラレルワールドの設定を採用するのですか?」
太郎「そのとおり」
花子「宇宙達人形において外側の存在、つまり書き手による物語によって世界の運命は決められていますよ」
それぞれの世界において、物語は書き手が作るものであって別の物語になる可能性などないのが人形においての基本だった
太郎「でも現在、マトリョシカ構造は違う形に切り替わった」
現在の世界群には外と内の完璧なる存在と運命、創作の上下関係はなくなった
太郎「つまり登場人物全員が王であるということだ」
花子「私が貴方に会うために人形を改変したのがそこまで影響するとは…」
王の役目、つまり世界の主人公の役目は物語進行を変える力
太郎「だから全員がやりたいように自分の物語を作れる世界になったんだよ」
花子「それで私の願いが叶う事にはなりませんよ、そもそも貴方が私を選ばなかったという事実は確定されてしまっている」
太郎「1部4話に繋げるんだろ?」
花子「!!」
花子、以前イヴと共有前の存在の夢子との確定させたエンディングがあった
太郎「俺は俺がイヴがこちらに来る事がなかった物語を作り、その物語の最後で永遠に純夢子と世界創作を続ける」
花子「そして私は貴方が私を選んだ世界線を作り永遠に愛しあうと?
馬鹿らしい…
もうすでにこの世界線ではこの空間で貴方の拒否は過去の事になってしまっていますいまさらそんな事した所で、
パラレルワールドの私は救われるだけで幸せな私は其処にしかいない、
今ここにいる私は救われないじゃないですか?」
太郎「だから1部4話の幕に思考と存在を確定し直すんだ」
花子「いいえ、エンディングには繋げる事は不可能ですよ」
太郎「違う、あの幕で俺らはこう妄想した【俺達と同じ思考や設定のキャラをその世界に創造しよう】つまり過去にコピーを作りそれぞれをやり直させるんだ」
花子「だから、それでは私が救われないんだっていってますよね。其処に居る私が救われても此処にいる私は救われない」
この行為は形を変えたウロボロス構造の中に新しい原型のマトリョシカ構造を作る行為だった
∞の字を割いて
2つの◯を作る
そして2つの丸はそれぞれ◎の
形をしている
◎つまり外側の中に内側の世界が
そして外側に囲われた◯の中には
◯がまたある
だから内側の◯も◎だった
つまりマトリョシカ構造そのもの
2つに割いた◯において
俺の願いを叶える為の世界線を
そのままに
そしてイヴの望んだ世界を②
とした
花子「私達はどうするのですか?
貴方の望むイヴの入ってない純粋なる夢子はもう存在しないし、
私の望む
イヴを愛する彼もいない」
太郎「だからこの世界、いま確定する③は不完成にて不必要な世界だ
言うなればバッドエンドの未完成品」
…だから
「俺はこの世界を否定する」
【そして誰かがこの世界を壊した】
…と全ての宇宙の外側
つまり画面越しの貴方が確定させた