永遠と言う言葉に 魅せられた男が一人
永遠を探して旅路に出た
当てのない旅路 何も見つからない
それでも歩き続け 足はただ爛れた
不意を付きよぎる言葉
男が知る一つの事実
「永遠などこの世には無い」
男は足を止めた
そこは何も無い場所 地平線すら見えない
男はふと気が付いた ここが永遠だと
夢で見ていた永遠とそこはまったく同じだった
だがしかし男の旅路は誰も知らない
人が知覚出来ないほどに長い時間が過ぎ去った
男はふと思い立った
ふるさとに憧れた
そこは道も無い場所 足跡すら残らない
男は途方にくれた 帰る場所など無いのだ
永遠と言う言葉の実は男一人には重過ぎる
分かることなど無いのだ
ここは何も無い場所
悲しみで途方にくれた男の流した涙は海となった
海は命を育み続け一つの楽園となった
男は神となった
もう寂しくも無いだろう
男はふと気が付いた
「ここが永遠か?」
「これが永遠か?」
「ここが永遠か?」
これが永遠だと