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おじいさんとペニス

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 むかしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんがいました。おじいさんは昼まで寝ていました。おばあさんが心配しておじいさんを揺り動かすと、どんどんいびきが大きくなりました。
「おじいさん、大丈夫?」
「ごがー、ごがー」
「おじいさん、ひょっとして起きてる?」
「ごぐがー、ぐげがー」
「起きてるんでしょ? 寝たふりしてんじゃないよ!」
「ごぎてがい、ごぎてがい(起きてない、起きてない)」
「起きてんじゃねえか!」

「おじいさんとおばあさんやって!」と、一緒にお風呂に入るたびに息子が言う。昔話風に始まるものの、大抵ブロリーや孫悟空や範馬勇次郎が乱入してくる。おじいさんとおばあさんが私、その他を息子が演じる。今回も夕方倒れるように眠ってしまった私を踏まえた掴みの後、インターフォンを押して誰かが訪ねてくるところからは息子のシナリオである。

「ピンポーン、宅配便です」
「あら、何も頼んでないのに何かしら」
 箱を開けると、可愛い犬が入っている。
「一万円になります」
「可愛いから飼います!」とおばあさん。
「そんな簡単に生き物を飼っちゃだめだろ。散歩とかお世話とか大変なんだし」
「おじいさんのご飯を抜くから大丈夫よ」
「ひどい!」

「ピーーーーーンポーーーーーーン、宅配便です」
「長いな、また何かしら」
 箱を開けると、でっぷりと太った猫が入っている。
「あら可愛いぶっちゃ猫ね、飼うわ」
「ちゃんとしつけとかできる?」
「ちゃんとおじいさんを噛んだり引っかいたりするようにしつけるわ」

「ドカーンボカーン! 宅配便です」
「ドアが壊れたわ。今度は何かしら」
 箱を開けると、アークベリアル(身長300m、体重30万t。「ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国」に登場。我が家ではウルトラマンは一切見ていないが、ベリアルという怪獣に息子が惚れているため、ベリアルシリーズのソフトビニール人形が多数ある)が入っている。
「飼います」
「やめて!」
「名前はそうね、でかくて黒くて赤くて緑色に光ってる石もついてるから、シロで」
「なんで!」

 この流れで私は、次の箱にはちんちんが入っていることにできないかな、と目論む。おじいさんに「次から次へといろんなものが来て大変だな。次はちんちんとか入ってたらやばいなー」とネタフリをさせる。しかし次にやってきたのは「動くダイヤモンド」で、様々な物を食べて成長するダイヤであり、おじいさんの大切な物が全て食べられてしまう。

「次あたりちんちんが来そうだな」と粘るが、次にやってきたのはメガロドン(約2300万年前から360万年前の前期中新世から鮮新世にかけて生息していた絶滅種のサメ)であった。こちらは家には入らないので水族館へと移送された。見物客は口々に「ワッツファック!?」と叫んでいた。

 ちんちんチャレンジ、失敗である。
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