あああコメントがついた!!コメントがついた!!嬉しいよお!!!!
ビクッビクッ!!!
あ・・やだ・・逝っちゃった・・
僕「パパー!!ママー!!」
母「なあに?騒々しいわね」
僕「僕の小説にコメントがついたんだよ!!」
父「はは。嘘つくのはよしなさい。甲斐性なしの上にホラ吹きはまずいぞ。あと、いいから年内には仕事みつけろ」
僕「ううん、働くのは嫌。それはともかく、本当にコメントがついたんだよ」
父「そうか、良かったな。無職のくせに、飯の量と自己正当化だけは一人前だからな。本当に良かった。父さん、そろそろ夜中に刺しに行くからな。いいから年内には仕事みつけろ」
僕「ううん、働くのは嫌。いいから見てよ。ほら、これ、ここ」
母「あらまあ、漢字の間違いを指摘されてるわね。大手じゃなくて王手が正しいのね」
父「せっかく大学出してやったのに、漢字の一つも満足に書けないんだな。授業料をドブに捨てたようなものだな。大学4年間で何一つ学ばなかった事に誇りすら感じてるお前の顔。逆にすがすがしいよ。清涼な風が吹き抜けていくよ。分かってないと思うけど、嫌味だぞ。お前がいくら就職活動しても筆記試験すら通らない理由がよく分かったよ。とはいえ、年内には仕事みつけろ」
僕「ううん、働くのは嫌。僕は将来、寅さんみたいに日本中を放浪して、各地に愛人を作って暮らすんだ。就職してる暇なんかないもん」
父「将来って、お前、もう30歳を過ぎてるじゃないか。まだ将来があると思ってるのか。いったい何歳まで生きるつもりなんだ。それまでウチでタダ飯を食らう気か。あつかましいなあ。お前は本当にすがすがしいよ。いいか、嫌味で言ってるんだぞ。だいたい三十路過ぎて『ないもん』こそ無いだろう。その歳で寅さんをリアルに夢みてる場合じゃないだろう。こういうこと、三十路過ぎた息子に説明しなきゃならない父さんは、だいぶ可哀想なんだぞ。お前は呑気に鼻クソほじってる場合じゃないんだぞ。ああ、お前はほんとに危険だよ。危険分子だよ。国家転覆罪だよ。家庭転覆罪だよ。今夜にもお前の息の根を止めてやりたいよ」
母「経済とは、経済活動という名の戦争行為である。戦後の経済成長を担ったのは、団塊世代と呼ばれた兵士たちである。この戦争は、いったん勝利を収めたものの、やがてアブク景気の終焉とともに敗北の側へ幕を下ろした。幕引き後に生き残った兵士たちは、これで戦争は終わりを迎えたのだと、ホッと胸をなでおろした。だが、戦争は兵士たちだけのものではなかった。団塊世代は、戦争を遂行するにあたり、兵站補給の要として、家庭を築いた。経済戦争であろうと、血は流れる。どこで?兵士たちが便宜のために築いた家庭という場で。兵士たちが経済戦争において消費したエネルギーの総量は、家庭を構成する成員のエネルギー総量と同等である。本来、家庭構成員がおのおの独自に消費すべきエネルギーは、すべて兵士たちのものとなり、社会に投入された。兵士たちはその見返りとして、社会から地位と金銭を与えられた。端的に言えば、彼らは家庭を犠牲にすることで、自らの社会的地位と金銭を手に入れた。しかしながら、不当な搾取は、復讐を受ける。あるときは熟年離婚という形で。またあるときは子供の無気力化、もしくは家庭内暴力という形で。宇宙のエネルギーは常に一定である。誰かが幸福を得れば、誰かが不幸に陥る。そして、その揺り戻しもまた起きる。一箇所に集中したエネルギーは、やがて拡散し平衡状態に戻るのだ。エントロピーは増大する。家庭による復讐とは、この宇宙的法則の、人間的な表現である。さてさて、ご飯よ~。早く手を洗ってきてね」
僕&父「はーい」
というわけで、コメントありがとう。