プロローグ
それは誰の声も届かない森の奥
周りは暗く淀んだ霧で囲まれている
目を凝らせど先の見えぬ闇に囲まれ
妙な静寂と孤独感が漂っている
そこをさまよう一人の若い男
彼はうっすらと、淡く赤い血のにじむ左腕をかばい、
ただひたすら暗闇の中で前進を続けていた
はぁ・・・はぁ・・・・
どうやら“奴等”は振りきれた・・・
ここはどこだ・・・??
いやそんなことはどうだっていい・・・今は・・・
今は前に進むことだけを考えればいい・・・
ただひたすら、前へ・・・