大会基本ルール
全国麻雀大会は一九七二年、当時麻雀プロ第一人者であった片山ひろゆきの「麻雀で一番強い奴は誰かってのを、全国から人数募って確かめたらいいんじゃない?」という軽い一言をきっかけに始まった。当初はごく真っ当な麻雀大会だったのだが、次第に麻雀的常識、社会的常識、人間的常識からはずれた打ち手が登場するようになり、片山ひろゆきのような打ち手は姿を消していった。
元々麻雀の打ち手だった者が日々の鍛錬により、また力の覚醒により特殊な能力を身につけることもあれば、ドンジャラ良江のように全くの偶然から麻雀の神に愛される者もいる。そのような者らが社会に多大な迷惑を及ぼさないように、麻雀に縛り付ける意味で大会の規模は拡大され、優勝者には莫大な権力を与えられるようになった。
「彼らが麻雀にその人生を賭けていなければ、人類は既に滅亡していただろう」という結論というか暗黙の了解的なものが全人類の間でなんとなくの共通理解になっている。
簡単な大会日程を説明しておこう。
<一日目>
・一回戦
各都道府県代表四十七名プラス前回優勝者一名の四十八人を、厳正な抽選のもとに十二組に分け、卓を囲む。勝ち上がった十二名が二回戦へ。勝負は一組が終わると順次次の対局が始まる。
・一回戦敗退者による敗者復活戦
一回戦で敗れた各卓の三名が三人打ち麻雀(サンマ)を打つ。
勝ち残った十二名が翌日敗者復活戦第二戦。
<二日目>
・敗者復活戦第二戦
一回戦で勝ち残った十二名が、抽選により四組に分けられ、再び三人打ち。
勝ち残った四名が二回戦へ。
・二回戦(準決勝)
一回戦の勝者十二名プラス敗者復活戦勝ち上がり組四名の計十六名を、抽選で四組に分けて行なう。各卓の勝者四名が決勝へ。
・決勝戦
二回戦を勝ち上がった四名による対局。ここで勝ったものがその年度の麻雀覇者となる。
なお、この大会の基本ルールは
・食いタンあり
・赤ドラあり(五ピン、五ソウ、五万)
・ダブルロンあり、トリプルロンアリ
・ダブル役満あり、トリプル役満あり
・オープンリーチあり
・流し満貫あり
など、基本的にバカルールとなっている。その他細かい大会規定などについては、前年度の覇者ドンジャラ良江が決定権を持っている。