序章:はじまり
「なあ、昔さマジック・ザ・ギャザリングってカードゲーム流行らなかったか?」
高校を卒業して間もない頃、当時つるんでいた仲間達と飲み会を行った。
過去を懐かしんだり、自分の現状を語ったりする中、仲間の一人である山田がそう切り出してきた。
マジック・ザ・ギャザリングとはそれなりに有名なトレーディングカードゲームである。
今でこそ有名になった遊○王カードゲームの元となった作品で、MTG、あるいはギャザなどと呼称されている。
「流行ったなぁ、とゆうかやってたよ俺」
俺がそう返すと、
「マジで!?俺もやってたよ!」
「俺もやってたわ」
自分以外にも2人の仲間が反応してきた。
会話は弾んだ。
内容は当時どんなデッキを使っていたか、どんなエピソードがあるのか、など。
そして、話の流れは自然に、「また、やってみないか?」という流れになった。